マジックハンマー(まじっくはんまー/Magic Hammer)
ポロッゴ族の特殊技 編
単体にHPダメージ&同値のMPを吸収。そもそもモンスターのMPは無尽蔵かというほどに多く、MPの吸収というファクター自体は単にPCにとってはMPダメージと言い換えられる。
空蝉を貫通し、多いときで300~400もHPとMPが同時に減るため、ナ盾などでは非常に被害が大きい。
逆に魔法を使わない忍盾等では実質HPダメージのみとなるため、他の特殊技が来るよりもありがたい存在である。
青魔法 編
Lv74 BP4 MP40 詠唱時間4秒 再詠唱時間180秒
系統:魔法-攻撃 属性:光 追加特性:魔法攻撃力アップ(4)
相手に与えたダメージ分のMPを吸収する。不死生物には効かない。
ステータスボーナス:MP-5 MND+2
倍率 | 系統係数 | 修正項目 |
1.00 | MND差×1.0 | MND30% |
光属性の魔法ダメージを与え、そのダメージと同値のMPをアスピルのように吸収する。このためMPが無い敵にはダメージこそ与えられるものの、MPを回復することはできないので、スピリットテーカーのような使い方はできない。
ダメージを与える部分はMND依存の属性攻撃系青魔法であり、魔法攻撃力アップやMNDブーストが有効である。習得レベル帯ではダメージが低く実用性が低いが、魔法攻撃力アップ装備が充実するIL装備帯では有用なMP回復手段となる。
追加特性として、魔法攻撃力アップが付随している。当青魔法自体が魔法攻撃扱いであり、ダメージ量がMP回復量につながるので非常に有用である。BP重視でサウンドブラストをつけるもよし、闇属性の範囲睡眠である夢想花を混ぜるもよしと、選択の幅が多様なのは救いだろう。
変遷 編
シリーズ伝統の青魔法であり、実装当初は青魔法版のスピリットテーカーのようなものを期待していた青魔道士はかなり多かったようだが、当時は他の魔法系青魔法と同様に扱いが難しい魔法の一つであった。理由の一つとして、習得レベル付近では威力とリキャストのバランスが非常に悪いという点である。純粋な威力が低くダメージが出ないので、必然的にMP吸収量も低くなる。吸収量の期待値がアスピル並かそれ以下かといった程度なのに対し、再詠唱時間は180秒と長く、アスピルの3倍の制限が掛かっている。このためMPを回復させる目的ならば、MP吸収キッスのほうが数倍マシな性能であった。
一方でインプ族などは闇耐性を持つためMP吸収キッスが入らず、光属性の当青魔法は3分おきの有効なMP確保手段であった。光杖やブルーバースト、コンバージェンスを併用し、MNDと魔法攻撃力を十分にブーストして使用することで十分なMP確保が可能であった。効果にバラつきのあるMP吸収キッスよりもMP収支の計算が行いやすいのは、この魔法の利点であると言える。
アビセアシリーズに伴うレベルキャップ上昇以降しばらくは、リフレシュ効果を容易に得られるバッテリーチャージや装備群が追加され、また主要な戦場はアビセアやヴォイドウォッチといった容易に強力なリフレシュを得られる環境が多数を占めたため、「MPをまかなう」事を目的としたセットは少なくなっていた。
アドゥリンの魔境以降登場するようになった魔法ダメージ+を持つ装備品や、ハゴンデス装備をはじめとする高水準の魔法攻撃力アップ装備により、これらを揃えた状態では従来の不遇を覆すだけのパフォーマンスを発揮するようになった。弱点であったリキャストの長さも、自前のエラチックフラッターによるヘイストII効果や、IL装備に標準的に付与されているヘイスト+によって容易に90秒未満にまで減らせるようになった。
魔攻+と魔法ダメージ+装備によって与ダメージ(=吸収量)自体が大幅に底上げされることから、相手にもよるが容易に4桁の壁を突破することが可能で、ヴァナのMP事情を考慮すれば、大抵の種族・MP状況において一発でMPが全快するということとほぼ同義である。ブルーチェーンでの核熱や光連携にブルーバースト・コンバージェンスまで併用して撃ち込んだ際にはさながら青魔法版ミスティックブーンとも言うべき回復力を見ることが出来るだろう。
ファイナルファンタジーシリーズのマジックハンマー 編
青魔法初登場のFFVから登場している青魔法で、FFV当時の効果は「単体対象のMP半減」と言う強力な効果を持っていた。このため一部の魔法系ボスに対してはマジックハンマーでピコピコ叩くことで無力化、ないし大きく戦力をそぐ事も可能だった。その後もFFシリーズでは何度か登場しており、割と馴染み深い青魔法の1つとなっている。作品によってMP半減(FFV)、MP吸収(FFVII)、MPダメージ(FFIX、FFTA・FFT-A2)など差異はあるが、MPに作用する効果があるという点は共通している。