木の葉落としとは、大日本帝国海軍の主力
戦闘機である零式艦上
戦闘機(零戦)が得意とした戦法と言われる。
90度バンクに近い状態からのラダー操作で縦滑りを発生させ、
背後の敵機の
射撃軸線から離脱するとともに急降下によって速度を稼ぐ。この際に木の葉がひらひらと靡くような様であるから「木の葉落とし」と呼ばれた。その後は稼いだ速度を生かし、反転上昇して敵機を逆襲、あるいはそのまま離脱する。
敵側からすれば、突如機体が消えたと思ったら下(又は
背後)から
攻撃を受けていたと言う恐るべき体験だったと言われている。
実在の有無が取り沙汰されるが、日本のエースパイロットであった故・坂井三郎氏の著書の中にも紹介されている。
一部のフライトシム系ゲームでも(ラダー操作可能が前提で、機体の運動性能にもよるが)再現は可能であり、時として有効な
戦術となっている。
この場合の「木の葉落とし」は飛び道具、
投擲具により
ひらひらと落ちてくる木の葉をも射抜ける程の腕前があるという意味だと思われる。が、真実の程はさだかではない。