Bahamut/ネタバレ

記事名読み
ばはむーと・ねたばれ
かつてジラートの王により「楽園への扉」が開かれようとした時、霊獣バハムートクリューの民とともにジラートの企みを防ぐべく戦っていた。ゆえに当時は「楽園の扉の門番」の異名もあったようだ。結果として「楽園の扉」は一度開かれ、バハムートは「真世界」となった神都アル・タユ共々異空間へと転送されることになる。

契約に基づく「人類の滅亡」
真世界アル・タユ、そしてアル・タユに封じられていた「世界の終わりに来る者プロマシアの器)」が現世に戻っていくのを感じたバハムートは現代に復活し、かつての契約に従い、眷族である真龍を自らの元へ集結させる。その契約の内容とは……「世界の終わりに来る者」が生まれ落ちた際、全ての人間を滅ぼすというもの。
世界の終わりに来る者」は人間達を吸収する事で力を増大させより強力な存在になり、全ての人間吸収すれば男神プロマシアとして完全に復活する。逆を言えば、吸収対象である人間を滅ぼせば復活には至らないのである。
そのためバハムートは世界を「ヴァナ・ディール」を守るために人間を滅ぼすと宣言する。

この契約は元々セルテウス霊獣の力を得るために霊獣達と結んだものであり、それを破棄するためには「世界の終わりに来る者
注釈1
ここでいう「世界の終わりに来る者」は1つではない。詳細は世界の終わりに来る者/ネタバレ参照。
を滅ぼすしかない。だがセルテウスプロマシアの器を倒すことができず、そのため明星の巫女イブノイルは自らの命をもってプロマシアの器を封印した。その間、バハムートは力を失っており
注釈2
これは、霊獣真世界ではただの「獣」となってしまうためである。
アル・タユが落下を始めて現世に戻れるようになるまでは歴史から姿を消していた。

立ちはだかるものとして
バハムートは自らに立ち向かってくる冒険者達に対し、事あるたびに「世界の終わりに来る者」の存在を示唆し、やがて「世界の終わりに来る者」は神都アル・タユに存在する強力な虚ろの闇の持ち主である事を知らせる。
だが、セルテウスが独自の考えで暗躍し、冒険者を利用していることを知ると態度を急変させ、一同を消し去ろうとする。だが、テンゼンの機転で「鳳凰丸」から放たれたフェニックス(の半身)の犠牲によって、バハムートは撤退を余儀なくされる。

やがて冒険者プリッシュセルテウスらの手によって「世界の終わりに来る者」こと男神プロマシア(正確には、アル・タユの住民達とナグモラーダを吸い取った『プロマシアの「器」』)が討ち取られたため、全ての眷属を率いて帰るべき大空の果てへと消えていった…はずであったが、実際には眷属達は各地に残っていた。

最終決戦の折、プリッシュが自身の魔晶石プロマシアに打ち込み、それが母なるクリスタルに帰ったことにより、また「世界の終わりに来る者」が復活することを感じたバハムートは、その時を待つことなく契約を履行するため、再び眷属を率いてリヴェーヌへと降り立つ。全ては「ヴァナ・ディール」を守るために…。

日輪を担いてにおいてリヴェーヌで再び冒険者と相対したバハムートは、冒険者を殺して母なるクリスタルに送り込み、そこで世界の終わりに来る者を食い止めさせようとする
注釈3
人類抹殺ではなく、犠牲を冒険者だけに留めようとするあたり、ある意味態度を軟化させていると言えるのかも知れない。

この時のバハムートは本気ではなく、冒険者の力を試していた。最終的にはバハムート冒険者の力を認め、生き残るという未来を自らの手で掴み取るチャンスを与えることにする。

しかし、世界に在りて君は何を想うのか?において虚ろなる闇が完全に消滅させられてなお、帝龍降臨ではギガフレアテラフレア使用時に人類抹殺を考えてるような台詞を発している
注釈4
この台詞は世界に在りて君は何を想うのか?クリアしてるかで変化する。未クリアの場合は上述のクリスタルに行って食い止めて来いという趣旨の台詞になる。

冒険者という一筋の希望を信じる気にはなれても代を重ね変わりゆく人類までは信用出来ないようだ。

畏れよ、我を」での行動について
畏れよ、我を」では、バハムート冒険者を殺そうとするが、その理由についてはっきりとは語られていない。しかし、攻撃の直前に「ヴァナ・ディールと人を傷つけはさせぬ」という趣旨の発言をしていることと、この時点で人を滅ぼす心積もりだったことを考えると、世界が傷つくのを止めるために攻撃したことがうかがえる。

可能性としては、セルテウスは輝きを集めるためにプロミヴォンを発生させていることから、冒険者アル・タユクリスタルから離れたところで殺すことで輝きを各クリスタルに戻してプロミヴォンを消そうとしていたのかも知れない。

もしくは、輝きをアル・タユクリスタルに注ぎ込むとアル・タユが消失した時のような災厄が起きる可能性があったのかも知れない。

いずれにせよ、真実は開発者のみぞ知るところだろう。
大きすぎた期待と実態、そして明らかにされた力
プロマシアの呪縛発表当初、召喚士達の間で「バハムート召喚キターー」と騒がれたが、味方に出来ないという罪作りな存在であった
注釈5
プロマシアの呪縛」のディレクター河本信昭氏によれば、小さくなったバハムートは見たくないというのが理由だそうだ。


その後もただのNPCとしてイベントシーンのみでの登場に留まり、召喚獣の顔とも呼べる存在なのに全く印象に残らず、それどころかエピローグにすら登場しないという完全に「蚊帳の外」という状態であった。

だが、2005年12月13日のバージョンアップにてバハムートと対戦可能なクエスト日輪を担いて」が実装された。召喚獣として活躍することはないものの、その強大な力を実感する機会が与えられたのである

注釈6
ただし、プロマシアミッションを完結させた人だけだが。
。また、BF帝龍降臨」ではさらに強大な敵として出現する。


設定上はシリーズ最強クラスのバハムートなのだろうが、その実態はいまいち目立っていない悲劇のバハムートであった。

ちなみに開発当初のデザイン画には、顔(口)について「口は閉じられませんが、アウアウします」と、何ともバハムートに不似合いな可笑しい(可愛い)設定が書かれている。その他、背中に「オーラコンバーター」という、気になる書き込みも見受けられる。「オーラコンバーター」とはTVアニメ「聖戦士ダンバイン」に登場する人型飛行兵器オーラバトラーの推進器のこと。
注釈7
この手の設定画にデザイナーがイメージの補足として、他作品の登場人物名や用語を書き入れていることはままある。設定資料集として外部に出る場合、その手の部分は消されて出るのが基本なのだが、「オーラコンバーター」に関しては編集者が他作品の用語であると気づかず、消し損ねたと思われる。なお、系譜は異なるが一部NM強化モードを指してコミュニティ内で通例的に用いられる「ハイパー化」も同作品が出典。
登場時の高速移動などはこれを使った飛行法なのかもしれない。

ファイナルファンタジーXIワールドコンセプトより。

関連項目
Bahamut】【Selh'teus/ネタバレ】【Prishe/ネタバレ

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