炎を糧に永遠を生きると言われる伝説の鳥。その性質から「不
死鳥」、赤いとされる容姿から「火の鳥」とも。その涙は傷を癒し、その血は不老不死をもたらすとも言われる。
伝説は多くの国に存在し、中国の
朱雀も
フェニックス伝説に数えることがある。
エジプトを発祥とするという説が有力。そこからギリシャへ伝わったときに、赤い羽根が印象的だったことから、ギリシャ語で“紅”の意である「ポイニクス」と呼ばれ、それが変化して
フェニックスになったのだという。
数百年に一度生まれ変わる、何者かに倒されても何度でも蘇るなどの伝説を持つ。というものが日本で有名ではあるが、そのような不死の記述はギリシア・ローマの著述家によってしか伝えられていない。
生まれ変わり方には諸説があり、死期を悟ると自ら香木を積み上げ自ら火をつけ
死体が液状化したのち集まって
再生するという伝説もあれば、腐敗した
死体から小さな虫が生まれ成長すると
フェニックスになるものや、死ぬと自らの
死体から子供の自身が生まれるなどがある。