Prishe/ネタバレ

記事名読み
ぷりっしゅ/ネタバレ
プロマシアミッションを進めていくにつれ、過去の回想シーンに違和感を覚える場面が度々出てくるが、実はプリッシュウルミアよりも年上で、タブナジア侯国崩壊以前から老化が止まっていることが本人の口から語られる
注釈1
タブナジア地下壕の兵士達がプリッシュを畏れ慕うのは、単にあの性格ゆえではないことは言うまでも無い。なにせ彼らが幼少の頃から文字通り「ガキ大将」だったのだから……。


プリッシュの肉体が老化を停止した経緯。
それはジラートが作り出した、「虚ろなる闇」を「魔晶石」へと変化させる力を持つ装置「暁の瞳」により、「世界の終わりに来る者」であるプリッシュが体内に宿していた強大な「虚ろなる闇」をそのまま体内に
注釈2
正しくは胸から突き出す形で。ビジュアル的に明確に表現されていないのは、性格はともかく一応「女性」であることを考えれば当然のことである。
結晶化させたことで、彼女が「人間」でなくなったことによる。
虚ろなる闇とは、人間が抱えざるを得ない心の闇そのものであり、これを結晶化し切り離したことで、彼女の身体は人間としての機能(老化)を失ったことになる。…あるいは、人間よりも神々に近い存在になっていたのかもしれない。
以上の経緯から、不老の肉体になってしまった彼女は宗教的教義上に於いて、「存在してはならない者」(「忌むべき子」)として人の目に触れぬようタブナジア大聖堂に幽閉されていた過去を持つ。

暁の瞳自体はタブナジア大聖堂が「洗礼の箱」と名付け、聖堂に入る者、神学を志す者に対し儀式を執り行うために使用していた物である。
本来の目的はプリッシュ虚ろを封じ込めることではなく単に儀式の一環として行ったのだが、結果としてプリッシュの特異点に「暁の瞳」としての本来の機能が作用したことになる。

ちなみに、カーバンクルは「30年くらい前に世界の終わりに来る者の誕生を感じたが、数年後消えてしまった」と言っている
注釈3
ことや、30年前の合同調査隊はタブナジアの魔石を携行している
注釈4
プロM迎え火」より。
ことから、成長が止まったのはほぼ30年前と推測できる。プリッシュの年齢は見た目10代前半くらいであることを考えれば…いや、例え中身が四十路であっても大いに萌えていただきたい。

なお、プロマシアミッション」におけるBFにおいて、彼女の真の実力が発揮される事になるが、詳しくは「暁/ネタバレ」を参照のこと。


ところで、タブナジア大聖堂で神学を学んでいたはずのプリッシュが、何ゆえ破天荒極まりない性格と戦闘能力を有するに至ったのであろうか?

戦闘能力については彼女が過去に修道士であった事が関係していると思われる。ラングモント峠の逸話があるように過去のサンドリアでは修道士が修行の一環として格闘技の鍛錬を行っていた事があるらしく
注釈5
FFシリーズにおけるモンク格闘家という位置づけであるが、本来モンクという言葉は僧侶を指す。そこから転じて、武闘僧などを指す言葉として広まっている。中国の少林寺(嵩山少林寺)の僧を題材にした多数の映画や、近年のアクション映画「バレット・モンク(Bulletproof Monk)」でチョウ・ユンファが演じた無名のチベット僧などにその姿を見ることができる。
サンドリアと交流があったタブナジアが同様の事を行っていたと考えるのは想像に難くない。なにかと退屈していたプリッシュが、ストレス発散を兼ねて格闘技に励み、結果として並外れた戦闘能力を得てしまったと考えるのが妥当であろう。

また、「虚ろなる闇」を失った影響で、プリッシュ人間の心が読めるようにもなってしまい、人が抱える闇の部分…虚ろ…を望まずとも見つめ続けることになる。だが、「虚ろなる闇」を失った彼女にとっては人間心の闇、負の感情は意味の無いものとなっていた。当然、自分の心の中からも、恐怖や悲しみといった感情が消えたことになる。そしてなにより、プリッシュ自身が世界の終焉を考え、望み、目にしながら共に死にたいと願っていた。以上のことから、相手の考えを読み取りながら強く(心ならずとも無神経に)振舞っていった結果、今のような性格になっていったと思われる。


そんな彼女も、プロマシアとの決戦後、人の心が読めなくなったこと…それも共に闘ってきた友である冒険者の心が読めなくなった事に激しく動揺し、決して誰にも見せなかった涙を流す。しかし、自分が冒険者と同じ存在になった、「特別な存在」ではなく心の闇を持つ普通の人間に戻ったことに気づき、人間の素晴らしさを実感する。


その後プロマシアミッション日輪を担いて」で急にしおらしくなって登場
注釈6
この瞬間、あらゆる事に無反応(byルーヴランス)とまで言われる冒険者(と一部中の人)すら呆然と立ち尽くしてしまった。

タブナジアの住人曰く、「どうやらどこかで頭を打ったらしい?」と噂されているみたいだが結局後続クエスト世界に在りて君は何を想うのか?」で演技(悪戯)だったと判明した。同時に共に戦った冒険者に浅からぬ想い
注釈7
恋心、のようにも見えるが恐らくは友情のようなものであろう。
を抱いてる節もあり、その照れ隠しでもあったようである。


数十年かけて取り戻した人間の感情、そして女神アルタナの涙によって得た「愛」の光。終焉を望まず、周囲の人間と共感しながら生きていける自信を得たプリッシュは、これからどのような女性に成長していくのだろうか…。
プリッシュの出自
プリッシュカーバンクルが感じたように、およそ30年前に「世界の終わりに来る者」としてタブナジアに生を受けた。
母親はすばらしい歌い手であったというが、タブナジア大聖堂によって非業の死を遂げている。また、母親が没した後はヒョウゴのじい様と呼ばれる人物の世話になっていたようだが、彼もやがて亡くなり、タブナジア大聖堂で暮らすことになった。
注釈8
共に、クエストスカリーX」、Odeyaの台詞より。


洗礼の箱により、「世界の終わりに来る者」ではなくなったのが母親やヒョウゴのじい様の死の前後のどのあたりのできごとであるかは分からないが、タブナジア大聖堂によってプリッシュはその運命を激しく揺さぶられながら生きてきたと言える。
アビセアの世界にもプリッシュは登場する。そこは冒険者世界の終わりに来る者を食い止められなかった世界であり、アビセアプリッシュ虚ろなる闇を取り戻して普通の人間に戻ることはない。

しかも元々あったアル・タユと地上との転移地は異変の際に消失し、天象の鎖禁断の口も使えず、魔法呪符も効果がないため、地上に戻ることもできなくなっている。

永遠の生を得たままに取り残されたプリッシュは何を思うのだろうか…。

アルタナ三国のヒロイン(?)と共に参戦した。ジョブは『暁』における共闘時同様モンク相当。

なぜか腹ペコキャラになっており、バストアサーディンウィンダスタコスとかをせがんでくる。倒された時のセリフは「やられターメリック」となっている…

このネタに関してFF11スタッフの考えは不明だが、『ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー』(DDFF)のアルティマニア・アクションサイド
注釈9
DDFFのアルティマニアには、プレイヤー性能やバトルシステムについて記述している"アクションサイド"と、ストーリーモードなどについて記述している"RPGサイド"がある。
に以下のような言及がなされている(p398)。
祭りでおいしいものが食べられると思ったらしく、やたらと食べ物をせがむ。

関連項目
Prishe】【プロマシアの呪縛】【Ulmia】【アビセア/ネタバレ

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