HQ(えいちきゅー/はいくおりてぃ)
- 合成・錬成が特にうまくいったときに起きる現象。HQはこの場合、High qualityの略。
- 1項によってできる特別なアイテム。FFXIではこの意味で使われることが多い。これらのアイテムはハイクォリティ品とも呼ばれる。
- Headquarters(本社・本店)の略。「Tenshodo HQ」といえば、ジュノの天晶堂のこと。ただし、こちらの意味で使われることはほとんどない。
- 2項より転じて、合成・錬成以外においても色つきの枠で囲われた上位アイテムがHQと呼ばれることがある。イベントアイテムの一部やトランスミュートがこれに相当する*1。
- 既存のキャンペーンを若干パワーアップさせたキャンペーンに付けられたもの(○○キャンペーン-HQ)。
当項目では合成におけるHQについて解説する。錬成におけるHQについては【会心】の項を参照されたい。
解説 編
「+1」とついているものや、通常とは微妙に名前が違うアイテム、装備品のこと。「+1」の他にも、ランクが上がるごとに「+2」「+3」「+4」というものがある。また東方に関する装備の場合、「○○+1」は「○○改」、「○○+2」は「真○○」、「○○+3」は「極○○」、「○○+4」は「越○○」と表記される。
アイテムを表示した時のアイコンの背景が、特殊な色の枠になる。基本ルールはHQ1(○○+1)で白枠、HQ2(○○+2)で青枠、HQ3(○○+3)で黄枠、HQ4(○○+4)で緑枠となる。
武器であればD値が高く隔は短くなり、防具であれば防御力が高くなる。装飾品や特殊特性のついたアイテムならその長所が伸び、短所が補われることが多い*2。
多くの武器防具にはHQ2以上が存在しないが、コルネット+2など、一部の楽器には例外がある。また彫金で作成するピアス・指輪の+1は青枠だがHQ2ではなく通常とは別レシピのHQ1である。さらに、官給品の改造品は通常のものが白枠、HQ1が青枠となる。逆にトゥーナスシのHQ品「トロスシ」はHQ1にも関わらず白枠でない。
HQ4はAF119+4などの特殊な装備強化に対応しており、合成品には存在しない。
合成におけるHQ 編
2017年9月11日のバージョンアップで、『HQ成功率の引き上げ』と『プロパティ「ハイクォリティー成功率」の「+1」あたりの効果値引き上げ』が行われています。
以下の内容は2017.9.11前の情報です。
合成時に作ろうとする品よりも十分にスキルが高い場合に完成することがある。
諸説あるが、一般的にその合成で上げることのできるスキル限界より11/31/51高くなると発生率が上がるといわれている。HQのあるなしや、どんなHQ品かはレシピによって異なる。
どんな難易度のレシピにおいても、基本的に5%の確率で合成失敗が起こる。逆にいえば成功率は95%を超えて高くなることがない。ただし合成成功率アップの効果を得ることで成功率を95%以上に引き上げることが可能(上限は99%)*3。
全ての成功事象のなかで、HQとなる確率はそれぞれ下記のとおりになる。
スキル差*4 | NQ | HQ1 | HQ2 | HQ3 | HQ全体 |
+11未満 | 99% | 0.75% | 0.18% | 0.06% | 1% |
+11以上+31未満 | 95% | 3.75% | 0.93% | 0.31% | 5% |
+31以上+51未満 | 75% | 18.75% | 4.68% | 1.56% | 25% |
+51以上 | 50% | 37.5% | 9.37% | 3.12% | 50% |
つまり、HQ1~3を合計したHQ全体が生じる確率が各スキル帯において1~50%となり、さらにHQと判定された中から12:3:1の確率で各HQ(1~3)が起こるようになっている。
これは合成の成否判定・HQ判定の順番が以下のようになっていることに起因する。
スキル差がマイナスの状態、つまり作ることでスキルが上がるようなレシピであったとしても、成否判定をパスすればHQができる可能性は生じる。成否判定で蹴られる確率がスキルを満たしている場合よりも高いため、試行全体の対比では完成率が低く感じるが、実際には「成功したうちの1%」という条件のもと判定は行われている。
HQ成功率アップのアイテム・装備など
分類 | 名称 | 効果 | |
スィーツ | シュガーラスク | 職人品質力+3 | 合成素材消失率-2% ハイクォリティー成功率+1 |
チョコラスク ベビーラスク | 職人品質力+5 | 合成素材消失率-4% ハイクォリティー成功率+2 | |
ココナッツラスク | 職人品質力+7 | 合成素材消失率-6% ハイクォリティー成功率+3 | |
指 | クラフマスタリング | - | ハイクォリティー成功率+1 |
オーヴェイルリング | - | 合成成功率+1% ハイクォリティー成功率+1 合成素材消失率-1% 合成スキル上昇率+5% | |
OVリング+1 | - | 合成成功率+2% ハイクォリティー成功率+1 合成素材消失率-2% 合成スキル上昇率+6% | |
盾 | エスカッション最終段階 | - | 合成素材消失率-5% ハイクォリティー成功率+2 その他諸々 |
エスカッション最終段階 (エンチャント使用時) | - | 合成素材消失率-20% ハイクォリティー成功率+5 その他諸々 |
2017.9.11の調整(TODO)
- 合成時にハイクォリティー品が完成する確率が引き上げられた。
- プロパティ「ハイクォリティー成功率」の表記が「+○%」から「+○」となり、「+1」あたりの効果値が引き上げられた。
- プロパティ「合成素材消失率」でブーストできる効果値に上限が設けられた。
アイテムごとに設けられた消失率をベースに、装備品/食事/その他強化の効果によって、消失率を最大「20%」まで抑えられるようになった。(一部のアイテムは適用されない)
(参考値)
スキル差 | NQ | HQ1 | HQ2 | HQ3 | HQ全体 | 備考 |
+11未満 | ||||||
+11以上+31未満 | 94.18% | 4.49% | 1.33% | 0.00% | 5.82% | 下位石印1000個で検証 |
+31以上+51未満 | 73.35% | 19.63% | 4.96% | 2.07% | 26.65% | 上位石印1000個で検証 |
+51以上 | 49.33% | 37.23% | 10.36% | 3.08% | 50.67% | 下位石印1000個で検証 |
またHQ1~HQ3の内訳は、12:3:1で変化無しと思われる。
複合スキルでのHQ率の変化 編
必要とされる合成に複数の合成スキルが必要の場合、合成品の成否は別途判定される。つまり例えば鍛冶・彫金の双方が必要な合成の場合、初期段階の合成の成否が2重に判定されるため、失敗確率も2倍程度の約10%になる。3種の複合スキルが要求される合成の場合、同様の理由により失敗する確率は3倍程度の約15%となる、複合が割れやすいと言われるのはこれが理由である。
HQ率に関しては+11での5%、+31での25%、+51での50%のHQラインを達成しようとする場合、複合する各スキル全てでこのラインを満たしている必要がある、メインのスキルが+51あろうとも、複合のサブスキルが+51ない限りはHQ50%にはならないのである。メイン+51、サブ+31の場合もHQ率は25%ラインに留まる。
では複合は割れやすいだけで損なだけなのか、という事にもなるが。
複合は各スキルでスキルアップ判定は独立して行われており、低いレベルでのスキル上げに意図的に用いることができる点、それとHQ率に若干の上昇補正が掛かっているのではないかと言われている点が単体スキルの合成と異なる。
完成個数の変化 編
また、レシピによっては完成個数が変化する場合もありこの場合もHQと呼ばれる。HQにも段階があり、完成する個数がノーマルとは別に3段階に変化するレシピも確認されている。これはプレイヤーの間では便宜上HQ1,HQ2,HQ3と呼ばれている。これは、過去合成時の結果ログがNQ~HQ3に向かって「~ができた。」「~が完成した!」「~が完成した!!」「~が完成した!!!」と4段階に分かれていて、「!」の数を便宜上当てはめてHQクラスを設定していた名残であるとも言える。その後ログの出方が変わり、合成時に「~を*個、合成した!」、分解時に「~を*個、得た。」とメッセージが変化するのみになったことで、ログによるHQクラスの判別は不可能になった。2017.2.10にエスカッションクエストと精魂度が実装されたことで、条件付きではあるが再びHQクラスの判別ができるようになっている。
錬成関連のデバッグメッセージには「失敗/ノーマル/ハイ/ウルトラ/ミラクル」というものがあるため、開発チーム的には「HQ2=ウルトラクオリティ、HQ3=ミラクルクオリティ」なのかも知れないが、プレイヤーの間では既にHQ1,2,3という呼び方が広まっており、こちらの呼び方をする人はほとんどいない。公式サイトでもこちらの通称に準じ、ノーマルクオリティ/ハイクオリティ/ハイクオリティ2/ハイクオリティ3という表記が使われている*5。
HQによるジレンマ 編
HQ品は合成の素材として使用できないことが多いため、HQ品ができることによる弊害も存在する。しかし、2008年6月10日のバージョンアップにて「初志の指輪:○○」という装備群が追加された。
(※○○には各合成スキル名が入る。但し、釣りのみ存在しない。)
これらの装備群は他の職人装備と同様ギルドポイント(80000点)と引き換えに入手可能であり、その性能は「○○合成成功確率+1% ただしハイクォリティーができない。」というもの。
これを用いることで上記ジレンマを解消した上に若干ながら成功率も上がるため、中間素材職人にとっては有用な装備である。
一部のアクセサリー類のように、HQ品も合成に使えるようにならないかという声もあるが、HQ品を使った合成はレシピの追加という形になり、変更は莫大な作業になるため、一部の例外を除いて「素材はNQのみ」がルールになっているという公式コメントが出ている*6。
読み方について 編
HQは公式サイトではハイクオリティやハイクォリティと書かれている*7が、初志の指輪のテキストではハイクォリティーとなっている。スクエニの内部でも表記ゆれがある模様。関連項目 編
【NQ】【会心】- *1
- 旧貨幣においても貨幣の識別のためにアイコンに枠が導入されているが、こちらについてはHQと呼称されることはまずない。
- *2
- 一部、短所も伸びてしまうものもある。
- *3
- 第35回もぎたて ヴァナ・ディールより。
- *4
- 作成に必要なスキルが複数である場合(いわゆる複合レシピ)、判定の基準はスキル差が最も小さいものに合わせられる。鍛冶/木工複合レシピで鍛冶が+45、木工が+22だった場合、判定は+22、即ち「+11以上+31未満」を基準に行われることになる。
- *5
- →2014.10.07 バージョンアップ情報(公式フォーラム)
- *6
- →合成レシピのルールに関して(2012/05/10 公式フォーラム)
- *7
- →2008年6月10日のバージョンアップでは初志の指輪に並んでハイクオリティという言葉が使われている。→2004年4月22日のバージョンアップではハイクォリティという言葉が使われている。