官給品の改造

記事名読み
かんきゅうひんのかいぞう
冒険者三国いずれかに所属し、治安維持に貢献(周辺エリア獣人掃討・悪意のあるモンスター退治)、国家が表立って行動することの出来ない領土主張の代理請負(コンクェスト)などの活動に対する見返りとして与えられている各国軍の制式支給品を、冒険者が無断で?手を加える行為。
攻撃・防御性能向上の他、特殊な効果も附随することが多いが、それに伴い扱うための知識も多く必要となるため、装備可能レベルが若干上昇する。

過去、冒険者の間での制式支給品の横流しが問題になったことがある。
これはもともと正規軍に属さない冒険者の間での取引が大多数を占める事から三国の間では既に黙認されているも同然で、今現在大きな問題として取り上げられてはいない。

しかし、それに代わる形で浮上してきたものがこの「官給品の改造」である。

そもそも制式支給品というのは国家技術の粋を寄せ作られるもので、その仕様などは国家機密に相当してもおかしくない代物である。
にも拘らずあっさりとそれらに手を加え、あまつさえ己の財布の足しにする冒険者に、横流しと同様モラルの低さを疑う者も少なくはない。

しかしながら、技術の粋を究めたものであるはずの制式支給品に「改良の余地」が存在することを文字どおり体現したのも他ならぬ冒険者達の手によるものであり、各国の技術者、政府関係者も複雑な思いであろうことは想像に難くない。
また逆にこれらの改造品の存在を公式に認めてしまえば国家としての技術力が冒険者に劣ることを認めてしまうことにもなりかねないため、表立っての規制には踏み切れないようだ。
注釈1
ランクで引渡しされる装備品の改造品は存在しないため、一概に技術が劣ってるとも言い切れない

備考
冒険者三国のいずれかに所属している国民であり「民間人」である。
民間人の手を借りなければならないという三国政府の事情が背景にあり、
官給品という形で冒険者らの戦績へのモチベーションを維持させるのが目的である。

そもそも官給品といっても「改造改良解析転売をされても問題無し」と判断したレベルの「配給品」と呼んだ方が相応しいかもしれない。
軍事機密を一介の冒険者に漏洩させるような国家ではそもそも先行き不安と言うものだろう。
注釈2
ランク冒険者は一介の冒険者とは言い難いほど密接に国家と関係してしまっているので、ある意味で高性能の武具を渡されることは問題ないとも言える。(実際は転売されてしまっているが……)
注釈3
改造が万能というわけではなく装備レベルが上がったり支配地域によって効果が出るか出ないか等いささか不安定な部分もある。国に仕える正規兵が個々の練度でその装備を使いこなせなかったり遠征地域で装備効果を発揮できなければ意味が無くなってしまう為に改造前の性能に落ち着いたとも言える。



外部リンク
Vana'diel Tribune Vol.03「官給品で冒険者に問われるモラル

コメント表示/書き込み コメントはありません