「柔術」とは日本の伝統的な武術を総合して指す言葉。
その「柔術」の諸流派を、明治時代の才人・嘉納治五郎が統合してひとつの技術体系にしたのが講道館「柔道」であり、ご存知の通りオリンピック競技に選ばれるほどの国際的な武道として定着した。
また「柔術」という言葉はブラジルの「ブラジリアン柔術」の略称としても国際的に広まっている。これは講道館の前田光代がブラジルに渡ったさい広めた技術を「グレイシー柔術」で一斉を風靡したグレイシー一族が学び(なお前田が自らの技術を「柔道」ではなく古の「柔術」と伝えた理由は諸説あり詳細は不明)、ついにはバーリトゥード=殴っても投げても関節を決めてもいい「なんでもあり」ルールで多大な成果を誇り、結果ブラジルのみならず世界の
格闘技業界にこの「なんでもあり」ルールにおける「柔術」の強さが知れ渡ったからである。
――よって、本
装備の英訳は「Jujitsu Gi」と完全に
日本語の呼び方そのままであるが、これも世界的に柔術発の呼び方が
格闘技業界で定着しているため。(○○)着を表す「Gi」と言う言葉も
格闘技業界では普通であり、例えば掴めるような部分がなく柔道着などを着ていない試合を「No-Gi」と呼んでいる。