出典は、ネイティブ・アメリカンのイリニ族に伝わる伝説の怪鳥。
Piasaとはイリニの言葉で「人食い鳥」、「邪悪な鳥」という意味である……といった設定で、古典研究者にして作家であるJohn Russellが「岸壁に描かれていた
魔物の壁画」にヒントを得て創作した物語に登場する「
Piasa bird」。
原典では
Piasa自体が怪物の名前ではなく「
Piasa川の怪物」といったニュアンスだったようだ。
Wikipedia英語版の
Piasa項によれば、
Piasaはミシシッピ河へ流れ込む実在の川(1912年に暗渠となった)の名前で、ネイティブ・アメリカンが描いた壁画というのも実在した(槍投げの的になって消失)が、「
Piasa川の名前が人食い鳥に由来する」という主張には現地住民も首をかしげ、「オリジナルの壁画には翼すらなかった」ということらしい。
現在では「人食い鳥
Piasa」の「『復元』されたカラフルでいかにもネイティブアメリカン的な壁画」が観光資源になっている。
Piasaの読みには振れがあり、
- 英語で書かれた二次創作的な記述ではパイ・ア・ソー(と読める擬似的発音表記"pie-a-saw")ないしピー・ア・ソー(同"pee-a-saw")
- 日本語文献ではピアサ
と表記される傾向にある。英語文献で発音の指針が敢えて示されているということは「英語話者の間でも発音の解釈の余地がある」ということであり、またそれが複数あることから「原典では発音が示されていない」ことが伺える。従って
日本語文献も含めいずれかが正解もしくは誤りとするのは無理があるだろう。
スクウェア・エニックスから公式見解でも示されない限り、読みが確定することはない。
ちなみにGoogle Mapsでは「『復元』された
Piasa Birdの壁画」があるイリノイ州Altonの"
Piasa St."が「ピア
ザ・ストリート」とカタカナ表記されている。
参考:
Wikipedia英語版:Piasa項
Wikipedia日本語版:ピアサ項