カオス/ネタバレ

記事名読み
かおすねたばれ
カオスは金色に輝くバハムートのような外見を持つ霊獣
太古に存在していたカオスと、現代に蘇ったカオスが存在する。

どちらもアストラル界から魔力を汲み出す力を持っており、渦の魔道士ことガラズホレイズは「渦の理論」を完成させるため、生前からカオスの能力に目をつけていた。

蝕世のエンブリオでは、蝕世の卵を追っていくうちに、次第にカオスをめぐるガラズホレイズとの戦いの様相を呈していく。
初代カオス
カオスがいつどこで生まれたのかは定かではないが、その歴史は1万年前まで遡る。

ミーブル族の伝承によると、1万年前のメルト・ブローで大地がクリスタルに覆われた際に「空から現れた大きな翼あるもの」がクリスタルを貪り食って大地を正常な状態に戻し、翼あるものは霊獣カオスとなったという

しかし、カオスは新しい世界を憎んでいたため、アストラル界から魔力を汲み出して蝕世の卵を生み出し、生まれた幼獣とともにヴァナ・ディールの生き物たちを滅ぼそうとした。しかし、アストラル界から魔力が汲み出された結果、クリスタルの循環が阻害されて世界の理が乱れてしまった。

それに気づいた闇の神オーディンカオスの討伐を決意し、オーディンの呼びかけに応えたガルカの少年や獣人たちが力を合わせ、5000年前の戦いでカオスは遂に倒されることになる。

しかし、カオスの残した蝕世の卵カオスとともに消滅することはなく、死後も幼獣はヴァナ・ディールを脅かし続けた。そしてカオスとの戦いで最後まで生き残ったゴブリンとその子孫は、カオスの血を吸ったプライムウェポン蝕世の卵を破壊することを使命とするようになった。

また、カオス討伐に貢献したガルカの少年はオーディンから左目を授かり、初代語り部となっている。
二代目カオス
蝕世の卵から産まれる幼獣は基本的にカオスとは異なる姿を持ち、別の名前(ファラクネスナスなど)で呼ばれている。

しかし、ヴァルハラに残された蝕世の卵から孵った幼獣はカオスと同じような姿をしていたため、こちらも「カオス」と呼ばれるようになった。

蝕世の卵を孵した渦の魔道士ガラズホレイズとは特別な絆があり、ガラズホレイズアストラル界から汲み出した魔力を供給したり、ガラズホレイズの指示に従ってオーディンの軍勢と戦っている。

そして蝕世のエンブリオの物語終盤、グォラ-王の間におけるガラズホレイズとの決戦の際に、彼の口からカオスの生い立ちと目的が語られる事になる。

カオスは元々真世界に住んでいた竜族であり、メルト・ブローによって大地がクリスタルに覆われた事を、世界が穢されたと判断。クリスタルを食らいつくし、ミーブル族の伝承通り霊獣となった。

そして、ヴァナ・ディールに新たに生まれた命を、真世界にはいなかった、穢れた世界に生まれた醜いものとして滅ぼそうとしたのだが、「人」だけはその範疇に入っていなかったのである。

カオスにとっての「人」、ジラートの人々は、永遠に生き、強く、神々しき存在であった
注釈2
カオスメルト・ブロー前にジラート人が暮らしていた世界を「真世界」と称してガラズホレイズに伝えているが、これはジラート人たちの言うところの真世界、つまりシード・クリスタルが5つの母なるクリスタルに分かたれる前の世界とは別物である。カオスにとってはメルト・ブロー前の世界があるべき世界であったため、その状態を「真の世界」と表現したのだろう。


そして、今ヴァナ・ディールに生きる5種族の「人」は、古代のジラート人メルト・ブローの後、心の闇によって分化したものであり、その末裔と言える。

故に自分達5種族の「人」はカオスにとって滅ぼす対象ではなく、、カオス獣人たちの戦いに関してはそもそもが完全に部外者なのだと。

その後、ガラズホレイズ討伐のためにヴァルハラより訪れたクレブオグレブメダダ兄妹より、二代目カオスの正体が語られる事になる。

初代カオスプライムウェポンの使い手たちに打倒された後、自身の影響で生まれた「よどみ」(詳しくはヴァルハラ/ネタバレを参照)と呼ばれる世界に逃げ込んだ。

それを追って来たオーディン奥義で止めを刺そうとした瞬間、カオスは卵に姿を変えた。それこそが、ヴァルハラに残されていた蝕世の卵の正体である。

カオスが生み出したものと異なり、カオス自体が変じたこの卵は、傷を受けた端からアストラル界クリスタルの力を吸い取り、傷を癒してしまう。

この特性のため、その頃のオーディンはまだ左目の力をガルカ語り部に分け与えていなかったにも関わらず、その卵を壊すことはできなかった。オーディンヘルガフイェルの山に卵を封印し、闇の力で蝕むことで弱体を図ったが、その後5000年の間、何を試してもヒビひとつ与えられなかったという。

ガラズホレイズがどのようにカオスの卵を見つけ出したのかは明確に語られていないが、ガラズホレイズは己の魔法理論を完成させるためにカオスの力を研究していたことや、ヴァルハラで仲間を集めた後にカオスの卵を見つけ出していることから、仲間からカオスの情報を集めるうちにこの卵の存在を知り、自身の目的のために卵を孵したものと思われる。

つまり二代目と言われてはいるものの、このカオスは本質的には最初のカオスと変わらない存在であると言える。
事の真相
そうして今度はカオス本人から、ガラズホレイズに手を貸していた理由が語られる。

ガラズホレイズカオスに「自分達はジラートの末裔である。だから力を貸してほしい」と交渉し、それを認めたカオスがそれに応じたのだと言っていた。

しかし、真実は異なり、カオスにとって今のヴァナディールに生きる「人」はか弱く、脆く、とてもジラート人とは似ても似つかない存在であった。

とはいえ、カオスガラズホレイズのそれを戯言と切って捨てる事はせず、渦の理論を元に彼が手にした力、そして「霊獣」になるという目的に興味を持ち、彼を試し見極めるために力を貸していただけだったのである。

その後、斃れたガラズホレイズを取り込んだカオスは、やはり今を生きる「人」はジラート人とは異なるとしながらも、ガラズホレイズを打倒した冒険者に問いかける。お前たちはジラートの末裔なのかと。

そうして冒険者の答えを受けたカオスは、冒険者を、ひいては今を生きる「人」を試すため、全力で戦いを挑んでくる事となる。
カオスのif
第26回もぎたて ヴァナ・ディールによると、渦の魔道士ガラズホレイズは何かを呼び出そうとしており、かつては渦の魔道士の復活を止めたことでその「もっとまずいやつ」が復活してしまい、その復活したものの討伐を目指すというバトルコンテンツが検討されていた。

結局ボリュームの関係からコンテンツの実装は見送られたが、蝕世のエンブリオのストーリーを見る限り、ガラズホレイズが復活させようとしていた「もっとまずいやつ」はカオスのことだと思われる。

カオス」の名前がゲーム中に登場したのは2020年12月10日のバージョンアップ実装された「魔法人形の呼び声」だが、世界設定上の構想としてはジラートの幻影の頃からすでにから存在していたようである。
関連項目
カオス】【Garazu-Horeizu】【蝕世のエンブリオ

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