多くの因縁を生み出した罪深い
魔法でもある。
現在と違って
レイズとの
経験値の還元が大幅に違ったことから(
レイズの
経験値還元は25%だった)、
白魔道士のアイデンティティーとも言えるほどの地位を確立した。しかし、
実装当初は極めて入手困難でありながら、一部には無責任に「レイズIIがない
白は
臼」と叩く心無い
プレイヤー(悪しき意味での
脳筋)もいた。
この事から、
白魔道士は(人によっては何か月も)
レベル上げを中断してレイズII入手に躍起になったのだが、その入手困難度から
白魔道士を廃業する者が現れるほどであった。たまたま多くの
赤魔道士が
リフレシュの入手のために
レベル上げを中断した時期とも一部重なった結果、
ヴァナ・ディールでは極度な
回復役不足となり、
パーティを組めず嘆く
前衛が続出する事態まで見られた。開発者側としては、レイズII取得を
ユーザーイベントの様になって欲しいと考えていたようであるが、皮肉にも著しい
回復役不足を招くという
想定外の結果となってしまった。
当時は入手方法が
レイズIIツアーと
印章BF「
鉄甲突撃隊」
現在は
獣人印章60枚で挑戦できるが、当時は
印章99枚が必要でハードルが高かった。
しかなく、どちらも入手率は非常に低かった。
レイズIIツアーにしても10回以上参加しているのに未だ手に入らないと言う
白魔道士が数多く居たほどだ。
またこのような状況であったため、当然
競売では途方もない金額で
スクロールが取引されることとなり、この事から
スクロール使用目的以外の、
金策目的での取得希望者が多く増える結果となってしまった。
このような状況は
MMOならば当然起こることであり一見何の問題もない。しかし他の
魔法とは異なり
レイズ系はそれを行使する
白魔道士には、自身には決して掛けられないため、他者のための
魔法である。その他者のために行使するはずの
魔法が、その他者の
金策の手段としても変質してしまった結果、「俺を助ける
魔法を俺から大金で買え」という理不尽な状況を、当時の
白魔道士達は突きつけられることになってしまったのである。
また、
バトルフィールドでは
印章を使用し、
オーブ提供者に
戦利品の優先権等があるためこのような問題には発展しにくいが、レイズII供給の殆どが
印章を必要としない
ヤグード族NM「
Yagudo High Priest」からであったため、使用用途と
金策用途が衝突する問題に発展してしまった。
のちに上述のように供給ルートが増え、入手難易度は随分緩和されている。このため、レイズIIの
競売価格はかつてに比べかなり下がっている
ワールドが多いようだ。