獣人撲滅キャンペーン

記事名読み
じゅうじんぼくめつきゃんぺーん/Culling Is Caring
2002年8月24日(土) 0:00から 8月26日(月) 0:00にかけて行われた、スクウェア主導の公式イベントの第2弾。
ちなみに第1弾は「モーグリ族 慰安旅行のハプニング」。

内容は「獣人撲滅キャンペーン」と「武器防具回収強化キャンペーン」からなる。

武器防具回収強化キャンペーンは後にコンクェストにおける「献上システム
注釈1
アウトポストの商人に装備品トレードすることによってリージョンポイントを獲得することができるシステムのこと。
」の元となった。

獣人撲滅キャンペーンとは、獣人勢力の強大化を懸念したアルタナ四国が結託し、各地アウトポスト及びガードポイントの駐在員を通じて、本来ならば自国民にしか与えることのなかったシグネットを国籍を問わず与え(それをエサに冒険者を鼓舞して)、各地の獣人勢力に対抗しましょう、というもの。

ランク10の冒険者がそこらへんにうじゃうじゃいるような今日では現地でのシグネット切れに困るといったこともないだろうが
注釈2
もっとも、似たようなことはアトルガンエリアでのレベル上げにおけるサンクション切れなどで体験した人がいるかもしれない。
、当時は「レベル50にいち早く達した冒険者が名指しで賞賛される」ような時期であり、ミッションランクも低いことが普通で、特に砂丘などでのレベル上げではシグネットが掛かっていないことが半ば当たり前だったのである
注釈3
ザルクヘイム支配国は除く。


その影響
公式イベントとしては地味なものであったが、驚くべきことにこのイベント冒険者の歴史に残る出来事が起こった。
ザルクヘイムの領有権が、このイベントが行われたことによって全ワールド残らずバストゥークのものとなったのである。

それまでサンドリアザルクヘイムを「現地シグネット&ホームポイント」という利でかろうじて維持していた。
というよりも、シグネットの継続時間や本国までの距離から、当時のザルクヘイムは「最初に取ったもん勝ち」といった風情で、亀列車呪いや後述する本国へのアクセス遮断などの理由でバストゥークが後れをとっている間に支配してましたという印象が強かった。

これに対しバストゥークは、最初期の出遅れによりザルクヘイムの領有権を逃し、その後大統領の宣誓
注釈4
2002年6月11日発表。
などでザルクヘイム奪取に向け意欲的な姿勢を見せてはいたものの、「コンシュタット方面からセルビナに向かう道の途中に不可避のアクティブモンスター(Sand Bats)が居座っている」という理由で、セルビナ(レベル上げ拠点)⇔バストゥーク(最寄のシグネットポイントは北グスタベルグ)間のアクセスが困難な状態であった。
これによって、バストゥーク国民の多くは砂丘時代シグネット無しで過ごすことを余儀なくされていたのである。

そこにアルタナ四国による共同戦線展開の決定。この機をクレバーなカルスト大統領が逃すはずもなく、国力を一気にザルクヘイムへ向けた
注釈5
実際にはヒゲが何かをしたことでザルクヘイムが落ちたわけではないが。
のである。
結果、数で勝るバストゥークがこの短いキャンペーンの間に獅子奮迅の働きを見せ、全てのワールドザルクヘイムが青一色に染まることとなる。

一方、このムーブメントでレベル上げ拠点の支配権を失ったサンドリアは、その後万年最下位と揶揄されるほど長きにわたる不遇時代の幕を開くことになった。
そしてこれが、リンクシェル赤獅子騎士団』発足の直接の契機となる。
たった2日、シグネット拡張だけのイベントが、ワールドを越えて活躍するリンクシェルを生んだのである。これもまた、歴史的な出来事といえよう。

関連項目
公式イベント】【「獣人撲滅キャンペーン」ポスター
外部リンク
発令!獣人撲滅キャンペーンヴァナ・ディール トリビューン

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