タームフィルター

記事名読み
たーむふぃるたー/Term Filter
指定したテキストが含まれるチャットログを非表示することができる機能。2023年2月10日のバージョンアップ実装された。

従来のチャットフィルターは、どのような単語がフィルタリングされるかが全ユーザーで共通になっているため、業者に研究されて回避されることも多かった。また、影響範囲が大きいため、こまめに変更することも難しいという弱点を抱えていた。

タームフィルターユーザーごとにNGワードを設定できるため、業者に迅速に対応できるというメリットがある。一方でタームフィルターの編集はテキストエディタを用いてゲーム外で行うため、ユーザー自身が機能上の制約を把握して編集する必要があるなど、ややハードルが高い。
概要

  1. 指定フォルダにあるテキストファイル「prohibited.txt」「allowed.txt」を編集し、非表示にしたい文字列と表示したい文字列を入力する。
  2. ゲーム内コンフィグで「タームフィルター」を有効にする。デフォルトはオフになっている。
タームフィルターを使う手順
指定フォルダを開く
  1. コンフィグ設定アプリ「FINAL FANTASY XI Config」を起動
    注釈1
    FFXIが起動しているとFINAL FANTASY XI Configを起動できないため、ゲームを始める前に予めフォルダを開くところまで進めておくとよい。

  2. 「拡張機能」タブを選択
  3. 「設定およびスクリーンショットの保存フォルダ」の項目にある「フォルダを開く」ボタンを押下。
  4. 「ffxiuser」フォルダを選択(なければ作成)

比較的新しいインストーラーでは「C:/Users/(ユーザー名)/ドキュメント/My Games/FINAL FANTASY XI/ffxiuser」がデフォルトの指定フォルダとなっているが、2019年以前の古めのインストーラーを使っていたり、自分でインストールフォルダを変えている場合はこの通りにはならないので、FINAL FANTASY XI Configから開く方が確実である。
テキストファイルを編集する
「prohibited.txt」「allowed.txt」を作成・編集する。

Windowsのネイティブ機能を使うなら、以下の手順で作成・編集すればよい。ただし、ProgramFilesフォルダのように管理者権限が必要なフォルダが指定フォルダになっていた場合はひと手間増える(後述)。
  1. 指定フォルダでエクスプローラーを右クリックし、「新規作成」→「テキスト文書」を選択
  2. ファイル名(拡張子以外)に「prohibited」もしくは「allowed」を指定
  3. 作成したファイルを右クリックし、「プログラムから開く」→「メモ帳」を選択

指定フォルダの編集に管理者権限が必要だった場合、権限が不要なフォルダで上記の手順で「prohibited.txt」「allowed.txt」を作成し、指定フォルダにコピーするという方法がある。あるいは、FINAL FANTASY XI Configの「設定およびスクリーンショットの保存フォルダ」の項目で「参照」ボタンを押し、管理者権限が不要なフォルダを指定するという方法もある。

それぞれのファイルで登録できるテキストは1行につき30文字までで、100行が上限となる。各行の31文字目以降と101行目以降の登録は無効となる。プレイヤー名も対象になるので、ブラックリストのような使い方も可能。

各ファイルは以下のような性質を持つ


基本的には「prohibited.txt」に業者の好む単語を格納するといった使い方になるだろう。「allowed.txt」は「このPCShoutYellは絶対に聞き洩らしたくない」といった場合に、そのPCの名前を指定するといった使い方ができる。

なお、チャットフィルタータームフィルターが動く前にサーバー側でフィルタリングしているため、allowed.txtよりも更に優先順位が高い。

2023年3月10日のバージョンアップからは空白を無視する等の設定もできるようになった(後述)。
ゲーム内で設定を有効にする
ゲーム内で「コンフィグ」→「その他4」を選択し、「タームフィルター」の項目を設定する(デフォルトはオフ)。設定を有効にする場合、「オン」「名前のみ表示」のどちらかを選ぶ。

■ 設定一覧

タームフィルターのテキストはこのコンフィグでいずれかのボタンを押すことでゲーム内に反映される。ただし、過去のチャットにまで遡って適用されることはないので、1度チャットがフィルターされると、元々のチャットがどのようなものだったのかを把握することはできない。

チャットフィルターと同様、タームフィルターは自身の発言には適用されないので、動作確認には他人の手を借りる必要がある。

また、指定のフォルダにファイルが存在しないなどの問題があれば、設定を変更したときにエラーメッセーが表示されるようになっている。
拡張機能
「prohibited.txt」/「allowed.txt」で指定のテキストを入力する際に、特定の文字列を行の先頭に入力することで機能を有効にできる。

文字列機能
(i)「大文字/小文字」および「全角/半角」を区別しない
(例) (i)Potion と設定した場合、“POTION”、”poTion”、”POTION”などが同一のテキストとして判定される
(s)「スペース」を無視する
(例) (s)ポーション と設定した場合、“ポー ション”、”ポ ー シ ョ ン”などが同一のテキストとして判定される
(n)キャラクター名を判定の対象から除外する
(例) (n)choco と設定した場合、キャラクター名”Kurochocobo”などは判定されなくなる

上記3つの機能は「( )」の中に複数入力することで、最大3つの効果を同時に機能させることができる。

(例) ファイル「prohibited.txt」に (is)choco と設定した場合、”Choco”や”CHO CO”などが同一のテキストとして判定され非表示になる。
(例) ファイル「prohibited.txt」に (isn)choco と設定した場合、”Choco”や”CHO CO”も同一のテキストとして判定され非表示になるが、キャラクター名が”Chocobo”の発言は表示される。

なお、拡張機能用の文字列は30文字の文字数制限には含まれない。また、拡張機能用の括弧を含む文字列が以下の場合は、機能が有効にならない。
このバージョンアップから正規表現が使えるようになった。

メタ文字機能
[]カッコ内のいずれかの文字にヒットする
日本語、アルファベット、数字を入れて使用する

(例) ポーション+[12] と設定した場合、「ポーション+1」「ポーション+2」が指定される
[ポー] と設定した場合、「ポ」「ー」がつくすべてのテキストが指定される
ポーション[D] と設定した場合、「ポーションD」が指定される
^否定する
※[ ] 内に入れて使用する

(例) ポーション+[^12] と設定した場合、「ポーション+1」「ポーション+2」以外の「ポーション+○」が指定される
-範囲を指定する
※[ ] 内に入れて使用する

(例) ポーション+[1-3] と設定した場合、「ポーション+1」「ポーション+2」「ポーション+3」が指定される
.任意の文字として指定する
※[ ] 内に入れて使用する

(例) ポーション[.][.] と設定した場合、ポーションの後に任意の2文字分が入るテキストの、「ポーション+1」「ポーション+2」「ポーション+3」が指定される

※今回追加された拡張機能用の文字列は、30文字の文字数制限に含まれる。
※拡張機能用の括弧を含む文字列が以下の場合は、機能が有効にならず、文字列としての登録となる。
・全角文字が含まれている
・括弧が閉じられていない
・否定(^)が[の直後以外の場所にある
・否定(^)の後ろに文字がない
・[]の開始と終了の数が合わない
・範囲(-)の前後に文字がない
・範囲(-)の前後の文字コードが逆転している
・[]の中に文字がない
・[.]に . 以外の文字が含まれている





<<メタ文字一覧>>
[]^-.
注意点



関連項目
チャットフィルター】【チャット】【業者

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