ストーリーアルティマニア

記事名読み
すとーりーあるてぃまにあ/STORY ULTIMANIA
FFXIの関連書籍の1つ。攻略本ではなく、ストーリー解説本という位置づけである。正式には「ファイナルファンタジーXI ストーリーアルティマニア」。2009年6月11日にVer.090409が発売された。価格は1900円で総ページ数は496P。

編集・執筆はスタジオベントスタッフで企画・制作はスクウェア・エニックス

冒頭に、国家・エリアや風土・種族ジョブ獣人クリスタル・信仰・冒険者・歴史に関する記載が僅かにあるが、本書は概ねクエストミッションの記載が大きなウエイトを占めている。しかしクエストミッション解説は要約であり、物語の完全網羅版ではない。本書の性質から、クリアするための手順なども省かれている。全般的には、かのワールドリポートを彷彿とさせる体裁である。

ミッションクエストは国・拡張ディスクごとに掲載。ミッションは登場人物の紹介と相関図、そして各工程の要約、重要場面ではログを抜粋掲載している。時に難解な内容でも「Pick Up!」欄でフォローしているのが嬉しい。クエストは登場NPCと関連要素(別クエなど)を記載し、物語を要約し紹介。AFデュナミスレリッククエストも網羅。注目すべきは「Check」欄で、クエスト毎の物語背景などを知ることができる。

街角で風景の一部と化している地味なNPCにも物語がある。本書は、ともすれば忘れ去られる彼らの活躍を補完している。意外なNPCが思ってもみない物語に絡んでいたりする。それら発見は多くクエスト好きのPCに至福を与えることだろう。

長年ヴァナ・ディールで多くを経験してきたPCにはまさに回顧録であり、思い出を引き出すためのツールとなる。しかしながら、それらが未経験のPCには記載の多くがネタバレなので、十分考慮して購入する必要がある。

要所で各プランナー、巻末には岩尾賢一氏、田中弘道氏など、多彩なインタビューが掲載されている点読み応えがあり、資料的価値を高めていると言えよう。さらにコンセプトアートや天野喜孝氏作品集、FF11年表、サントラCDのディスコグラフィ、公式グッズカタログも収録。また「Distant Worlds」の詩と譜面が掲載されている点、興味深い。

本書は、ユーザーの不安定な世界観認識を、やんわりと導く定義書とも思える。またFF11系作家(同人作家も含む)には、創作ネタのバイブルであり決定版にもなる。

巻末にNPC名やクエスト名索引がなく、目的の箇所を探し出す事が若干手間取る点が残念な所。

内容
書籍は主に4つのパートに分かれている。




関連項目
Life in Vana'diel】【攻略本
外部リンク
「ファイナルファンタジーXI ストーリーアルティマニア Ver.090409」6月11日に発売!(スタジオベントスタッフ
ファイナルファンタジーXI ストーリー アルティマニア Ver.090409 (SE-MOOK) (Amazon)

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