RMT中華撲滅運動
英語版
FFXIの発売(2003年10月28日)からしばらく経った頃、おおよそ2004年ごろから
業者と呼ばれる者たちが
ヴァナで目立ち始めた。
UOや
EQ、RO、LinageおよびLinageIIといった(日本での)
MMORPGのメジャータイトルにおける中国人
プレイヤーの
アイテム独占と
RMT行為はそれぞれの
MMOの
ユーザーの間では大きな問題となっており、
FFXIについても時間の問題と言われ、そして現実となった。
FF11プレイヤーは
ネトゲ初心者というケースが多く、
業者と言われてもピンと来ない人が多かったため、そういった人たちに
業者とは何か、なぜ問題視されるのか、どう付き合うべきかなどを知らしめるための
キャンペーン的な運動といえる。
実際には
日本人コミュニティにおいて、組織だった運動へと成長することはなく、
業者というものの存在がどういうものであるかを知らしめただけで終わってしまったようだ。このためいつからいつまで行われていたなどの明確な線引きは無い。
組織だった行動が行われなかったこともあり、人によって捉え方がまちまちで、中には偏見を持ってしまった人も少なからずいる。
- RMTは悪か
FF11ではもちろん悪である。しかしながら現実の日本の法律ではこれを規制する法律がなく、現在もなお脱法状態。韓国では法規制が始まり、米中でも規制に向けた動きがある。
- 業者はイコール中華か
業者に中華人民共和国の人間は大変多いがイコールではない。STFの調査によると、業者は大きく分けて中国中心の東アジア系と、中南米系(含むアメリカヒスパニック)の2系列に分かれている。
- 撲滅運動はすべきか
ハラスメントをもって行われるべきではない。規約に反しない別のやり方をもって行うべきである。しかしながら感情的になりMPKなどの規約違反行為で撲滅を煽るケースもしばしば見受けられた。
業者撲滅にもっとも効果的なのは
RMTをしないことである。
RMTという行為自体は
外国人のみならず
日本人プレイヤー間でも公然と行われているのも揺ぎ無い事実で、有名どころの
オークションサイトを見れば一目瞭然である。
プレイ時間を多くとれない社会人
プレイヤーを中心に、
RMT容認論も根強く残っている。ゆえに需要は未だ消えず、需要が消えない以上供給者である
業者も撲滅に至っていない。
メ
ディアによって
業者の報道が行われる場合、中国系
業者ばかりがクローズアップされるため、依然として
RMT業者=中国人というイメージが抜けきらない状況にある。日本でも仮想貨幣や
アイテムの売買を行っている会社は小規模ながら存在する。
スペシャルタスクチームの調査によると、(買い手も含めて)実際
RMTに関与している
プレイヤーについては国籍の違いは無いとのことである。
4gamer.net記事より
一方で、
スクウェア・エニックスが行っている
RMT粛清活動(
STFなど)においては、一般
ユーザーの調査が及ばない
RMT活動を主体とした取締りを行っているとされている。
すなわち、関連はするものの
ユーザーが目の敵にしている
ギルファーミングについては(不正を行っているとも見られているため)問題視こそすれ、そちらを主体とした粛清活動には至っていない…正確に言えば、
ギルファーミングをしている時点では処罰の対象にはならず、違反ツールの使用や
狩場の占拠、
ギルを
RMT業者に売ったことなどが確認できた時点ではじめて処罰の対象になる。
また、一度
垢バンをしても、時を経ずして戻ってきて再び集団で
レベル上げを開始し、ある程度レベルが上がったら
ギルファーミングにいそしむという姿も度々目撃される。こういった
ユーザーの目に触れるところが見た目上
放置されているので、
ユーザーレベルでは効果を実感出来ないとの声が多い。
2005年後半などを代表例とする急激な
インフレをもたらしていたのは主に
チートによる
ギルの増殖が原因とされる。
これらに関与していた集団は
スクウェア・エニックスによる
RMT粛清政策の最初期に大量の
ギルと共に強制退会させられ、その後も
ギルファーマーや彼らを統括していた
RMT業者は随時排除、さらには
RMTで「買った」側についても2007年6月から処罰を開始したことを明らかにした
。従来は
ヴァナ内の
ギルのやりとりだけでなく、
現実世界での金銭のやりとりを見なければならず、「買う側」の摘発は不可能と思われていたが、「売る側」が組織的に繋がっていたことが判明
したことから、芋づる的に摘発が始まったことになる。これら一連の摘発の成果か、2006年半ばを境に
インフレ状態から
デフレ傾向へ転じ、現在は
インフレ前の状態にまで戻った。よって、撲滅運動の意義うちの一つは失われている状態である。
RMTにせよ、育成代行にせよ、規約違反である以上どんな理由をつけても、
FFXIのサービス上の悪であることには間違いない。そこに国籍の違いは関係なく、中国人であろうが
日本人であろうが、関われば罰せられることは言うまでも無い。
ヴァナの
冒険者にはそのことを厳に肝に銘じておいて欲しい。
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