英語の「いかさま、インチキ」という意味で、
MMOで使われる場合には、主としてゲーム
プログラムの脆弱性を突いた「いかさま行為」を指す表現として用いられる。
洋の東西を問わず古くからの
MMOプレーヤーは、不正行為全般を「
チート」と呼ぶのが一般的
cheatとはインチキを意味するごく普通の言葉であるため、当たり前といえば当たり前
。
ただ
ネトゲユーザー全体から見た場合、その定義はやや曖昧で、規約に反していても、
リアル法律に反していなければ
チートではないとする向きもある。(
バグの利用など)
狭義での
チートはデータの不正な改竄を指し、
リアル法律でも著作権を侵す行為となる。
オフラインゲームにおいてはそれ用の機器も市販される程の知名度である。数値管理の多くを
サーバー側で行っている
MMOにおいては、
オフラインゲームほど容易ではないが、
クライアント側で処理している数値や、
サーバー側で処理している情報でも偽の情報を送ることで操作することができるものもある。
また、外部
プログラムを利用して、
プレイヤーが操作することなく、プレイを続ける行為を可能とするツールは、「
BOTツール」と呼ばれたりする。
BOTを
チートと呼ぶべきかどうかも上述の定義が曖昧という理由により意見が分かれる。
チート行為は
FF11に限らず、事実上全ての
MMOにおいて禁止されている。この場合は、行為によって不当な利益を得たかどうかは関係ない。
過去の事例としては、
紫ネームでの
ポップを可能とする
NM釣りツールなどがあった。こちらは
2005年8月2日のバージョンアップで
モンスターが出現してから敵対行動が取れるまで若干の時間が設定されたことで対策されている。2005年6月には「
移動速度」や「X,Y,Z軸位置」などの情報を操作する
プログラムが出回り、
ユーザーサイド、運営サイド両者を大混乱に陥れたことがあった(いわゆる
Mr.Argus祭り)。また、
合成のウェイトをゼロにして
アイテムを大量生産するツールや、
アクション釣りのウェイトをゼロにするツールも存在する。
BOT系だと、
寝釣りツール、
魔法スキルを自動的にあげるツール、
チョコボ掘りを自動で行うツールなどが存在する。
「升」と呼ばれることもある。これは見た目が
チートという単語をくっつけたように見えるため。
チートツールに対しては、
NM釣りツールのようにシステム的に対処されることもあれば、
自動Jail機能のように
不正ツール使用を検出する仕組みや、
プレイヤーからの通報に応じて調査されるものがある。
すべての処理を
サーバー側で行えば
BOT系以外のツールを防ぐことができるが、様々な点からこれは非現実的である。一方で
クライアント側に処理を任せると、メモリやパケットを改ざんされる余地がある。そのため、
スクエニはツールの介入がゲームバランスに致命的な影響を与える部分(
ロットなど)は
サーバー側で処理を行い、比較的影響の小さい部分は
クライアント処理にして、問題があれば検出・調査する方針のようである。