ポルトガル語の「raxa」の当て字の造語。
近世の初頭にポルトガル船が持ち渡った「raxa」をラシャと呼んだのが始まりとされ、それまでは日本に存在しない珍しい舶来品であった。羅も紗も薄い絹織物の事を指すが、二字を合わせたこの
羅紗自体は、絹とは何の関係も無い。
ラシャは
羊毛で地が厚く、織(平織)の組織がわからない程、毛羽立たせた
毛織物である。その毛羽立ちがチクチクして直接肌に被せるにはやや人にもよるが、好みが別れるところ。卓上ゲームによく使われる、ザラザラしたカーペットの手触りを思い起こして貰えばお解り頂けるだろう。
また、ビリヤードテーブルに張ってある緑色の布もこれである。