タイトルの通り、
トリックスター(いたずら者)=
ティンガマトンガは、とある夢をかなえるために悪さを繰り返していた。その夢の切なさにホロリとさせられる
クエストである。
アトルガン白門G-6にいるアハーダ(Ahaadah)に話すと
イベントが発生する。
アハーダと
冒険者が会話している最中、そこへいたずら者の
ティンガマトンガが嫌々ながらに保護者のアル
カンダー(Alcander)に連れて来られる所から物語が始まる。アル
カンダーはティンガをアハーダの元で働かせようとするが、ティンガの傍若無人な振る舞いにアハーダは面くらい、またティンガ自身も身を案じてくれているアル
カンダーに向かって「くそオヤジ」と言い放って逃げてしまう。
その後アル
カンダーは、自身が昔
冒険者だった事と、ティンガとの出会いについて語る。
かつてティンガは両親を失ってしまい、まだ幼くして天涯孤独の身となっていた。アル
カンダーは彼の引き取り手を探していたのだが見つける事が出来ず、結局自らがティンガを預かる道を選んだ。
その後自身が病魔に冒されており長くない事を知ると、病で倒れるまでに何とかティンガの手に職を持たせて自立させてやりたいと考えるようになる。しかしその思いを知ってか知らずか日々いたずらを繰り返す彼に、アル
カンダーは心を痛めていた。そしてアル
カンダーはティンガが改心するように説得する事を
冒険者に依頼するのだった。
まずは手強いいたずら小僧を捕まえるため、アハーダは
冒険者と共同で一芝居うつことを発案し、ある場所に
エリクサーを置き忘れたフリをして彼をおびき寄せる作戦を立てる。
イベントはここで一旦終わり、
アトルガン白門の港I-11に位置する2個並びの樽に近づくと再び
イベントが発生する。
アハーダと再び落ち合おうとの彼の指示の元、
冒険者は商人のフリを演じる。そこに目論見どおりティンガが現れ、樽の上の物を持ち去るが、その後2階の袋小路へ向かった所をアハーダと
冒険者に追い詰められてしまう。
一旦
イベントが終わり、2階通路に登りI-12の行き止まりに行くと
イベントが発生。
アハーダの叱咤など馬耳
東風で、全く反省の色を見せないティンガ。しかも彼の悪行はコレだけに留まらず、食器、服、絨毯と他のお店の商品も手にかけていた。更にそれを全部海の中へとほうり投げてしまう。
売り物を盗まれた店主達がティンガの前に次々と駆けつけ、ティンガに怒りをぶつける。その中でアル
カンダーが現れ、ティンガをたしなめようとするが、怒りの矛先は彼の保護者であるアル
カンダーにも向けられる。窃盗は体の悪いアル
カンダーの差し金であるとする商人の「街から出て行け」という辛辣な言葉に、元々よそ者であるアル
カンダーはそれを受け入れながらも最後までティンガを頑なに
かばう言動を見せるが、ティンガもまたアル
カンダーに対する不遜な態度を崩さず、ついには失意の中でアル
カンダーが街を去って行く。その生気の無い背中は、まるで死に場所を探しに行く様でもあった。
街を後にするアル
カンダーをよそに、未だ怒りの収まらない店主達はティンガを非難し続ける。しかし非難の対象が再びアル
カンダーに及ぶと、ティンガは「おっちゃんは悪くない!! 悪いのはオレだろ?」と突然口を開き、今までの悪態が嘘だったかのようにアル
カンダーの事を庇い始める。不思議に思ったアハーダは、急に目の色を変えたいたずら坊主に優しく真相を問いかける…
そして回想シーンが発生し、ティンガが何故悪さばかりするのか、その理由が明らかになる。
許され難い悪さの数々も、その動機はアル
カンダーを想うが故であった。アル
カンダーが病に冒され、余命いくばくもないと知った
ティンガマトンガは、
Taishu-Yaashuの「おばけは憎い相手に夜な夜な化けて出るんだぜ」と言う言葉に縋り、
幽霊になってでも自分の前に現れて欲しいと願って、アル
カンダーが自分を恨むよう悪態を吐き続けていたのである。ティンガのかなえたい夢とは、たとえ憎まれ続けても大好きなおっちゃんと逢いたいという切なる願いであったのだ。
しかし、恨みを抱いて化けて出る事が、果たしてアル
カンダーにとって幸せなのか?
思い立ったティンガはアル
カンダーの身を案じて彼の後を追う。二人が外の
モンスターに襲われるのを危惧し、アハーダは
冒険者も後を追うように依頼する。
ここで選択肢が出るが「はい」にしない限り「いいえ」を選んでもループになる。
白門の
ナシュモ行きの港にある
埋門から
バフラウ段丘に出て、細道を道なりに進むと広場手前の茂みに
???がある。
調べると
イベントが発生し、
チゴー族の
NM「Plague Chigoe」に襲われているアル
カンダーを発見する。
イベントが終わった直後にPlague Chigoeとの
戦闘に突入する。
Plague Chigoeの
通常攻撃は
MP吸収の
追加効果が常時乗っており、
チゴーの圧倒的な
手数によってすさまじい勢いで
MPが削られてしまう。
前衛ジョブであれば
レベルキャップが上がった現在では大した敵ではないものの、
戦闘力を
MPに依存する
後衛ジョブが
ソロで挑む場合は
MP以外の
回復手段を用意した上で短期での決着を図る方が良いだろう。どうせ枯渇させられるのでさっさと使ってしまった方が良い。
なお、当然ながら通常の
チゴーと異なり
WSや
クリティカルが出ても
即死してはくれない。
Plague Chigoeを倒した後に再び
???を
調べると
イベントが発生。「死んだ後の心配より、生きる事で自分のそばに居続けてほしい」と願うティンガと、「きっと世界のどこかに病を治す術がある」と生に向き合う事でティンガの願いに応えようとするアル
カンダーの親子の絆を垣間見る事で
クエストは幕を閉じる。
イベントが終わると
だいじなもの「
カダーバの浮沼地図」が手に入る。
いつ倒れるとも知れない親に対する子のあどけない想い。その想い深き故のいたずら。更に子供が血の繋がりの無い養子である点などが、後に
実装されるとある
クエストと深く共通している。