闘魚(英:Rumble Fish)、その学名から
ベタと呼ばれるのが一般的。メコン川周辺の淡水に生息する熱帯魚。
ベタの仲間には数十種が属しており、ここでは学名ベタ・スプレンデンス、その人工改良されたトラディショナルという品種について記す。
ヒレが長く多様な色彩を持っているのが特徴、流れの穏やかな環境を好む。
原種のスプレンデンスはヒレが短い。
古くから観賞魚として珍重され、かつその多彩な容姿からコレクション性も高く愛好家も多い。
ラビリンス器官と呼ばれる発達したエラを持ち、水中及び空気中からでも酸素を摂取出来る。その能力から低酸素状態の水でも生息が可能。
オスは特に縄張り意識が強く、オス同士の闘いは激しく、時に死に至ることもある。そのため一匹ずつ隔離して飼育される。
相手を
威嚇する際、ヒレを大きく広げフレアリングという姿勢を取る。この姿はたいへん美しく、鏡などを用い意図的にヒレを広げさせることもある。
上記の特徴から小瓶などで売られているケースが多いが、その環境で長期飼育するのは容易ではないので心得ておきたい。
なお好奇心旺盛で人に懐きやすく飼育に向いている。寿命は1~2年と短い。