シュルツ流軍学者となった
冒険者は、「
連続魔道士失踪事件」の捜査会議において、
アルタナ連合軍の軍
学者の
ノルバレン担当である彼と
再会を果たすこととなる。会議の席で、既に弟弟子となった
冒険者の名前を思いだせないという態度を見せた後、彼はフェンという
ウィンダス担当の軍
学者が召集されたにも関わらず会議へと参加しなかったことに着目し、会議をいったん
解散させることを提案した。提案は了承され、
冒険者もまた
アーリーンへ報告を済ませた後、フェンの捜索に参加することとなる。
フェンの足取りを探ったところ、
過去世界のソロムグ原野において証言が途切れているのが解った。証言を元に集った軍
学者達は、各々探索を始めることとなる。独自調査の末、
冒険者は
ゴユの空洞、「失踪者の屍」を「隠すには、もってこいの場所」である「一連の失踪した
魔道士たちが行き着いた場」において、
連続魔道士失踪事件の犯人である――兄弟子
ウルブレヒトその人と相対することとなった。
そもそも
学者の扱う
グリモアとは、
魔道士の血を吸うことによって本来の力を発揮できるのだという。彼も最初は
オークや
ヤグードといった
獣人の血を試していた。だが、
グリモアの魔文字を理解しない
獣人では駄目なことに、彼は気付いてしまった。必然的に、彼は
人間の血を試すこととなる。調査が軍
学者、即ち
魔道士の元に回ってきたことを、彼は幸運と感じた。更に多くの良質な血の
狩場が増えたからだ。
冒険者をも手にかけようとした彼は、しかし何かによって阻まれたことを怪訝に思った後それでも「"あの人"に近づける!」と捨て台詞を吐き去っていった。
冒険者はいったん
アーリーンの元に帰り、そしてグンサー・
シュルツから「
連続魔道士失踪事件」が起こる前、彼に送られたメッセージを
解析することとなる。結果、
グロウベルグにある移送魔道式――その先で、
冒険者は彼と再び相対することとなった。
戦闘の末追い詰められた彼は、真の
戦術魔道大典、魔道の血にて編纂されし「全知」なる大典、「
真紅のグリモア」――を手に持った。が、結局のところをそれを用いることは適わず、逆にそれに飲み込まれ自らもその頁となって死亡することとなる。今際に現れた師
シュルツは、彼に「生兵法は、大ケガのもと」と諭した。結局のところ彼は、ともすれ全知とも思える
グリモアの叡智の魅力に狂ってしまったのかもしれない。
Ulbrecht : せ、先生……
僕は……僕は、あなたに近づきたかったんだ。
たとえ、その正体がなんであ……