その名称や設定から、グリム童話『ハーメルンの笛吹き』からであることは明白であろう。もっとも、
FFXIでは子供どころか一都市を壊滅させるというさらに物騒な代物になっているようだが。
ちなみに、「ハーメルン(Hameln)」とはドイツ連邦共和国の都市である。ここで1284年、子供たちが行方不明になるという事件が発生した。
その真相として考えられているのは、大きく次の4つである。
- この頃ヨーロッパの各地でネズミが大量発生し、その結果疫病が流行り、子供たちが隔離された。
- 土砂災害によって生き埋めにされたか、あるいはヴェーザー川に流されてしまった(童話内で、男の笛の音に誘われたネズミたちが川に入っていった様に)。
- 子供、とりわけ少年たちが巡礼や少年十字軍の運動の一環として街から連れ去られた(笛吹き男がそのリーダーと見る場合)。
- 植民活動の一環として、自ら家族や街を捨てて新しい土地へと移っていった(この場合もまた、笛吹き男がその宣伝活動をやっていたとする)。
しかし、研究者たちの統一見解は出されておらず、真相は未だ不明である。