固定ダメージ

記事名読み
こていだめーじ/FD/Fixed Damage
物理攻撃時のダメージ計算に用いられる用語。
公式などで用いられている用語ではなく、元々はFF11ジョブ戦術攻略情報板の検証スレッドにて、ダメージ計算の概念を解説するために定義された単語。
検証の過程で仮に呼ばれていたものが一般化したもの。

固定ダメージの算出は、
  固定ダメージ武器D値SV関数
注釈1
SV関数は(自敵のSTRVITの差)によって決まる関数で、(8+武器ランク)を最大値とする。詳細はSV関数の項。

で行われる。
この値はSV関数部分に依っているため、同じD値武器装備していても、STRVITを変化させるだけで同じモンスター相手にも値が変動する。
なお、固定ダメージという名称から誤解しやすいが、「相手の防御力無視のダメージ」ではなく、ダメージ計算の上で基本となるランダム要素を含まない値、という意味である。

一例をあげると、攻撃側のSTRと防御側のVITに充分な差がある場合、D38の連邦軍師制式帯剣固定ダメージは[38+{8+int(38/9)}]=50である。

WS使用時には、各種WSに設定された特定のステータスから算出される値が固定ダメージに加算された上で、WSとしてのダメージ倍率がかかる。
  WS固定ダメージ = ( 固定ダメージ + ステータス補正 ) × WSダメージ倍率

また、メインジョブシーフ不意打ち及びだまし討ち使用時も、DEXAGIの値が固定ダメージに加算される。ただし、加算された分の固定ダメージにはWSダメージ倍率がかからない。

※各攻撃における理論最大固定ダメージ(以下FD)(SV差が十分に高い場合)
通常攻撃FDD+{8+int(D/9)}
WSFD=[ D+{8+int(D/9)}+(ステータスボーナス)]*(ダメージ倍率)
不意打ちだまし討ち通常攻撃D+{8+int(D/9)}+(DEX+AGI)
不意打ちだまし討ちWS=[ D+{8+int(D/9)}+(ステータスボーナス)]*(ダメージ倍率)+(DEX+AGI)
遠隔通常攻撃のFD=発射台のD+{8+int(発射台のD/9)}*2+矢弾D
遠隔WSのFD=[発射台のD+{8+int(発射台のD/9)}*2+矢弾D+(ステータスボーナス)]*(ダメージ倍率)

なお、ダメージの計算式では計算上で小数が発生するたびに小数が切り捨てられる。
そのため、WSダメージなどはステータスボーナスに該当するステータスを一定値以上変化させないと結果が変わらないという状況が発生する。


以上のようにして求めた固定ダメージを基にして攻撃時の最終的なダメージは、
  ダメージ固定ダメージ × 攻防関数
で計算されると考えられている。攻防関数とは、攻撃者の攻撃力と、相手の防御力の比(攻防比)によって決まる分布を持つ乱数。


固定ダメージの由来は、比較的低レベルな敵に対して攻撃を行った際、それまで一様と思われてきたダメージ分布に一定の偏りが存在することが判明し、特に装備している武器D値に近いある一定の値が頻出したことから、その値をダメージ計算の基本値と定義したこと。

関連項目
SV関数】【攻防比】【攻防関数】【ダメージ】【武器ランク

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