短勁とは中国拳法の技法。「発勁(
発剄として
FF11で
実装済み)」や「寸勁」とも日本では呼ばれる。
共通する言葉である「勁」とは運動量のことであり、要するに運動量をいかに相手に接触させる面(たとえば
パンチを繰り出したなら拳に)へと伝えるのか、という技術のことらしい。
もっとも「勁」というよくわからなければ何となく凄そうな言葉や、後述するブルース・リーなどによって作られた密着状態から繰り出せる威力の高い
パンチというイメージで、日本のフィクションでは「気」なり「呼吸法」なりを用いた超能力めいた技(達人が相手の身体に拳を密着させ、
振りかぶりもせずただ声を上げると、次の瞬間には相手が吹き飛ばされている……など)とされることが多い。
英語版の名称は「One Inch Punch(ワン・インチ・
パンチ)」で、前述した「燃えよ
ドラゴン」のブルース・リーが得意としていたことで有名になった。リーの
短勁は「1インチ(2.54cm)の距離からテイクバックなしに打ち込む
パンチ」であるとされており、嘘か真か動画も残っている。
また日本の空手にも「寸打」と呼ばれる零距離から威力をだすための技がある。
……なお
ヴァナでのそれはどう見ても大きく
振りかぶっている、と突っ込んではいけない。
ちなみに
定型文辞書がなかった頃、「勁」の文字の出し方が分からず、
連携の提案時などに困った経験のある人は多いのではなかろうか。そして例えば同じく「けい」と読める、「頸(くび、という意味である)」や「剄(こちらは前述した
モンクの
アビリティ"
発剄"で誤字かはわからないが用いられている)」で代用した
プレイヤーも多いかもしれない。