ロキは北欧神話に登場する悪戯好きの神。神々の仇敵である
巨人族でありながら
オーディンと義兄弟の契りを結び、神の国アースガルズで暮らしている。神々を滅ぼす化け物(ヘル、
フェンリル、
ヨルムンガルド)の父であり、
オーディンの乗馬である八本脚の怪馬
スレイプニルの母。
知恵が回り弁舌に優れ、アースガルズに厄介事を持ち込む一方で、それらを自ら解決したり、窮地に陥った神々を救うなど、恩恵ももたらした。しかし、
光の神バルドルの死を招き(
ミステルテインの項参照)更にその復活を妨害したことで神々との不和が決定的となり、岩に縛り付けられて頭上の毒蛇から滴り落ちる毒を浴び続ける責苦を受けることになってしまう。
ラグナロクで枷から開放されたロキは、
巨人や二人の息子たちとアースガルズに攻め上り、ヘイムダルと戦って相打ちになった。