Morilleはフランスのアミガサタケの一種
。
アミガサタケは春先に人家の庭や芝生などに生えることがある。日本ではほとんど食されないが、北ヨーロッパや中国では生の他、乾燥・缶詰でも流通している立派な食用の
キノコの一つで、由来通りの繊細な編み笠を綺麗に残して乾燥させたものは高級
食材として扱われる。
繊細な見た目と独特の歯ざわりを楽しめるので、ヨーロッパではまるごとクリーム煮などの味が濃い
料理に、
中華料理では見た目を生かすために詰め物をして上湯という色の淡い上質なスープで煮物にするのが主流。
しかし、種類によって量の多寡があるものの、Morilleに限らずアミガサダケの仲間は「ヒドラジン」と呼ばれる物質を含んでいる。このヒドラジン、化合物がロケットの燃料にもなるシロ
モノで、中毒すると胃腸や腎臓・肝臓の
ダメージから命に関わる可能性もある
猛毒。
ただし、ヒドラジンは沸点が低いうえに揮発性が高いので、何度か茹でてお湯を捨てる事を繰り返すことで毒抜きができる。アミガサタケのみに限れば乾燥で9割以上の毒が揮発し、戻し汁ごと食してもまず中毒しないと言われてはいるが、生でも乾燥でもしっかり加熱させることがこの
キノコを食べる時の基本。乾燥品や缶詰の場合でも毒は抜けきっていないと用心し、必ずよく煮てから食べるようにすること。
ちなみに毒抜き中の鍋から上がる湯気にも大量のヒドラジンが含まれているので、換気をしっかりしないとやはり中毒を起こす。
Mortelleは
フランス語で「致命的な」という意味。
…どうやらこの
NM、
ヴァナ・ディールでは相当強烈な
毒キノコらしい。