誤落札

記事名読み
ごらくさつ
競売所の使用において、平均相場よりも遥かに高い値段で競り落としてしまう様。
ミス落札などと言われる事もある。

例えば、4万ギル前後で取引されてきているアイテムを、入札金額入力の際、桁を誤って40万ギルで入札してしまうと、競売のシステム上、誰かが40万以下で出品している以上は、何事もなく取引が成立する。結果、落札者の意図とは異なる結果となる。これが誤落札である。

他にも、手持ちが数百万ギルある際に100万ギルと入力しようとして、100万ギルの位で上を押して金額入力したつもりで、桁選択時に左を押しすぎてしまい、「手持ち金額の全て」を設定した状態で入札してしまった場合や、ダース(12個/99個)でまとまっているものを購入しようとして、誤って単品のものをダースの価格で入札してしまったような場合も誤落札として扱われる。

システムの抱える問題点

競売のシステムとしては、入札金額を入力した後、取引成立の前に確認を求められるようになっており、さらにその確認操作は、デフォルト操作(○ボタン連打)では取引が発生しないようになっている。

よって誤落札の責任は、金額確認を怠ったまま、「はい」を選ぶ操作を行った落札者に帰結するわけだが、そこに至る競売の金額入力システムにも問題が多いことは事実である。

競売所を利用し、入札者ができるだけ安く手に入れようとする場合、普通は取引履歴を参照した後、最終落札価格から少し安価な状態から徐々に値段を上げながら入札金額の入力操作を繰り返すことになる。しかし、金額入力枠は前回入力した金額を記憶しないため、金額を修正するたびに、0Gの状態から入力しなおす操作を繰り返す必要がある。そしてその入札金額入力操作は、桁ごとに上下キーの入力で数字を変更するという形式であるため、桁を誤りやすい。おまけに言えば、入札金額確認をする際には、同時には該当物品の取引履歴を参照できないため、桁が誤っていないかのチェックもやりづらいのである。

この通り、システム側にも問題点があることは事実ではあるが、それは昨日今日始まった話ではないし、前述の通り、デフォルトではキャンセルとなる金額確認も行われている。あくまで誤落札の責任は落札者にしかないということは忘れてはならない。

プレイヤー諸氏には、誤入力が発生しやすいシステムであることを理解した上で、自分が誤落札してしまうことのないよう、競売利用時には焦らず確実に確認するよう心がけていただきたい。

誤落札によるトラブルについて

競売にて取引が成立すると、該当品目の取引履歴に相手の名前が表示されるため、その落札金額を入手した出品者を特定することが可能である場合が多いが、ここで返金の有無を巡って、出品者と落札者の間でトラブルが起こった例が過去に何例か報告されている。

しかしそもそも競売とは、出品側が任意の金額で出品しているものに対して、落札側が任意の金額で入札を行った結果、入札額が出品の額を上回った場合に、「入札額で」落札できるというシステムなのであって、出品額を大きく上回った額で入札すること自体は、システム上何の問題もない行為でしかない。

誤落札を行ったことによる不意の損失を補填したいという落札者の気持ちは理解できるにせよ、誤落札を行った責任は落札者側に発生してしまう。仮に落札者以外にあるとしても、それは競売システムを作った開発者くらいなものであろう。

以上からわかるように、出品者側には何の責もなく、従って出品者が落札者の返金要求に応じる義務もない。誤落札者が、返金に応じてもらえないかを出品者に確認することは可能であるが、それに応じるかどうかはあくまで出品者次第である。逆に出品者側からの返金の申し入れがあったりする事例もあるが、それは出品者側の善意でしかない。誤落札側の落ち度であるので、過度の期待を望むことは出来ない。

なお、出品者のプレイ状況によっては、誤落札があったこと自体を認識していない場合がある
注釈1
億クラスの所持金があると、数十万単位誤落札には気づきづらいなどの他にも、倉庫キャラであるなどの理由で、競売の出品作業・売上の受取は短時間で一気にまとめて行うキャラだと、出品時の値段設定状況は確認していても、落札額がどうだったかなどは見ていないことがままある
。返金に応じてもらえないかについては、聞いてみるだけは聞いてみた方がいいだろう。

なお、このような競売システムを利用した誤落札に関してGMコールを行っても、GMは関与してくれない。このとき、GMによってはユーザー間の話し合いで~というような文言を回答として述べることがあるが、これはテンプレ回答でしかなく、出品者と話し合えという意味ではないということに注意が必要である。

もちろん、返金されなかったからといってゲーム上や外部掲示板等でハラスメント行為を犯すなどというのは問題外の行為である。

Rakuru-Rakoru : あ、そう。
まぁいいや、代わりはいくらでもいるし。
あんたなんか、そこの競売所誤落札しちゃえ!

現実の世界の取引とヴァナの取引
買ったのに自分のジョブには装備できなかった、いわゆるこれも「誤落札」の一種である。
だからといって、競売のシステム上売買契約がすでに結ばれているわけであり、本来返品など一切できない。
いらないのであれば自分で競売にまた出品すれば良いだけの話でしかない。

現実の世界においてもサイズを間違えて買ってしまったなどの理由で返品などを申し出る人がいるが、
これはあくまでも店の好意で返品を受け付けているのであって、法律的には不良品でもない限り
店側には返品を受け付ける義務はない。

類似のケース
誤った金額での落札に対し、出品側が誤った金額での出品を行うことを、俗に誤出品等という。
こちらも結果として損をかぶった側の操作ミスに起因するものなので、落札者(結果的に得した側)が利益の返却に応じる義務はない。
これはスタック品を単品の価格で、HQNQの値段で、単に桁をひとつ低く、など、該当するケースは意外に多い。

競売ではなく、バザーの形式をもって設定金額を勘違いした購入は「誤購入」などと呼ばれる。
スタック品の価格で単品売りしているなど、販売側は意図的に誤購入を誘発するような価格設定を行うが、これも基本的に購入者、損をかぶった側の確認不足によるものとされ出品者に利益返却の義務はない。
ただし、シャウトなどで価格を宣伝し、バザーには違う価格で売りに出しているなど、その手口が極めて悪質と判断される事例に関しては、そのような行為を行わないようGM等が注意する場合もあるが、購入に確認が挿入されるなど取引自体の違法性を問うことはできないため、注意に留まるケースが多い。
また、この「誤購入」はRMTの取引方法にも悪用されているようだ。
具体的にはRMTサイトからギルを購入した者が取引方法としてクリスタル等の単価が安いアイテムを単品10万ギル・100万ギルといった桁外れの価格設定でバザーし、それをRMT業者が買うというもの。
現状これを取り締まる術はなく、主な取引場所として使われているサンドリア港では奇妙なバザーを行っている不審なプレイヤーが後を絶たないという。

皇帝羽虫の髪飾りを売りますとシャウトし、虫の翅を売りつける
注釈2
皇帝羽虫の髪飾りグラフィックが変更されたため、この手口で騙されるケースは減少したと考えられるが、変更前は被害が多かった模様。
行為、「商品をモグハウスに忘れてきたので先に金だけ渡してくれ」などと言いそのままとんずらする行為などは、れっきとした詐欺である。
このような事例に関しては、GMに相談することで対価の返却や取引の正式な完了を要求することができる。

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