リアルのニジマス(虹鱒)をモデルにしていると思われる。
北米原産であるニジマスは
釣りの好対象であり、また食用として漁業資源の役割も果たしている。世界中で盛んに放流され、本来は北半球にのみ生息するサケ科の放流地域は、ニュージーランドなど南半球にまで及んでいる。
日本においては明治時代にアメリカより導入された。本州以南においては定着している例は少ないものの、北海道の多くの河川では定着している。
鰓蓋(えらぶた)から体の側面に掛けて発現する、赤紫色をした美しい帯状の色彩が和名の由来となっている。他のサケの仲間と同様に、分類上は同じ種でも降海型(川で生まれ、海へ下り成熟、川を遡上し産卵)と陸封型(完全に淡水域のみ)の二つのタイプが存在するのが大きな特徴である。前者のニジマスは原産地でみられ、スチール
ヘッド(Steelhead,和名ショマ)と呼ばれている。
ニジマスは渓流
釣りの対象として、欧州原産のブラウントラウトと並んで人気がある。用いられる仕掛けも多彩で、奥深いながら初心者も気軽に楽しむことができる魚である。各地の渓流に放流ニジマスの
釣り場がある。
料理方法としては主に塩焼き、
バター焼き、ムニ
エルにして食される。