おまかせ編成

パーティ編成機能の一つ。2002年12月19日のバージョンアップで追加された。当初は、「おまかせパーティ編成」と呼ばれていたが、最近は何故か「おまかせ編成」で統一されている。
一部では「おまP」とも呼ばれている。

メインメニュー「パーティ編成」の「おまかせ編成」を選択するか、テキストコマンドの/autogroupを実行することで利用できる。

おまかせ編成の希望を出した状態では、PCの名前の横にいわゆる「赤玉」が表示される。また、おまかせ編成を希望したプレイヤーは通常のパーティ参加希望者を対象としたサーチでもリストアップされる。

この機能は、「パーティ編成に時間がかかり過ぎる」という改善要望を受け、サーチコメントなどとほぼ同時期に実装された。
レベル上げパーティでは、シビアな戦闘・経験値設定を攻略して効率良く稼ぐ目的で、ジョブ編成や使用武器などを突き詰めて編成するのが一般的だったが、結果的に条件に合うプレイヤーを絞り込んでしまい、編成にかかる時間が長くなることが多かった。

この問題を背景に、編成時間の短縮を目的に大雑把な条件で自動的にパーティを編成してしまう機能としておまかせ編成が実装された。

おまかせ編成では、このコマンドを選択した参加者から自動でパーティ編成が行なわれるが、その名の通りの自動編成であるため、プレイヤー間でレベル上げに適しているとされているジョブ構成とかけ離れた編成になることもままある。
また、6人パーティが一般的なのにも関わらず、該当メンバーが4人に達した段階でパーティが編成され、結果的に残り2名の編成は自動ではなくなることもあり、おまかせ編成が利用されることはほとんどなかった。

結局おまかせ編成が実装されても、「余裕を持った編成では十分な経験値を稼ぐことができない状況」という根本的な問題は解決できず、多くのプレイヤーに受け入れられなかった。

2003年にファイナルファンタジーXI北米版が発売になると、外国人のプレイヤーが大勢参加し始めた。
当初は、言語・文化の違いに加え、初心者・熟練者の隔たりやコミュニティのルールの違いなどが元で衝突が起こることが多く、外国人プレイヤーに対して非友好的な態度を取って避けるプレイヤーも少なくなかった。
そのため、外国人プレイヤーと一緒に編成される可能性のあるおまかせ編成の利用機会が、さらに低くなったという意見もある。

一方、海外でも日本語を理解できるプレイヤーは少なく、自然と言葉の通じる外国人プレイヤー同士でパーティを組むことが多いため、おまかせ編成はあまり利用されなかった。結果、「日本人がおまかせ編成にすれば、日本人だけでおまＰ組めるんじゃね？」と言うネタが匿名掲示板でささやかれた程であった。

ビシージでは、パーティ・アライアンスに敵が占有されることがなく、編成にこだらなくてもパーティを組むだけで、テンポラリアイテムによる相互回復など有利になる点が多く、おまかせ編成が利用されることがある。

ほぼ利用されることのなかった機能が見直された、数少ない例と言える。

【赤玉】