現実世界においてランスウッドと呼ばれる植物は複数種が存在する(参照:
ランスウッド - Wikipedia)が、有用材が得られる樹種として特に名高いのはジャマ
イカなどに生えるバンレイシ科の
Oxandra lanceolata と、キューバやメキシコからベネズエラにかけての中南米に生育するアカネ科の
Calycophyllum candidissimum(別名: デガメ、レモンウッドなど)の二つであると思われる。真正のランスウッドとされるのは
Oxandra lanceolataの方でデガメはその代替材と目され、両者とも道具の柄や
釣り竿の継ぎ目などに用いられる(出典: エイダン・ウォーカー 総編集、乙須敏紀 訳『世界
木材図鑑』産調出版、2006年、65頁)。