出自については複数の逸話が混在し、諸説ある。
- 平安時代中期の武将、碓井貞光(954?~1021)の佩刀。
- 平安時代末期の武将、源義平(1141~1160)の佩刀。
- 作者は平安中期の刀匠、河内有成。
- 源義賢を討ち取ったとされ、平治の乱の際、八竜の鎧と共に帯びていたものとされる。
- 伝承によると、四尺超(120cm)の大太刀であったと云う。
平治の乱に敗れた義平が落ち延びようとする過程で、「青葉の笛」と共に人に託される。
笛の方はその子孫の朝日家に伝えられて現存するが、太刀は散逸して、現存していない。
- 石切剣箭命神社の宝物殿の収蔵品。
- 平安時代末期の武将、源頼政(1104~1180)の伝承にある宝刀。
特に曰くがあったかは不明だが、内裏の飾太刀だったらしい。
岩に当たって波打つほどに曲がったものの、頼政が鞘に当てると直ったという。
いずれのものとは判然としない。似通った伝承も同一の逸話から派生したか不明。
石に対して何かをする伝承はあるものの、人を石にする伝承は残っていない。