素材屋

自らは合成を行わず、もっぱら狩りで得た素材を競売に供給し、それをもって日々の糧とする冒険者のこと。

一個人の行える一日の行動には限りがあり、合成スキルを上げるために使用する素材を全て自己調達で賄える者はまずいないだろう。多くの合成職人はスキル上げ、または営利目的の加工販売に使用する素材の多くを競売から購入している。それらの職人をターゲットに、合成で使用する素材を落とす敵を優先的あるいは専門に狩りつづけ、それを競売に流す。この行為を繰り返すことにより財を成し、身の回りのアイテムの充実を図るのが素材屋である。

もちろん、自らがその素材を加工し販売することで更なる利益を得ることも可能あり、職人の間では「素敵合成」と呼ばれたりするが、素材屋となった者の多くは金策と割り切っている。中には、当人は特定の合成に特化しており、他ジャンルの高スキル合成で使うような素材は競売に流す場合もある。

スキルをふるって財を成す職人とは対照的に、素材屋は自らの身体を張って財を成すタイプであるとも言える。しかし、材料を集める素材屋も、それを加工する職人も、どちらかが欠ければ互いに商売として成立しないため、表裏一体の関係ということもできる。

また、ギルドショップ品の転売を手がける「ギルド転売屋」、店売り品・特産品の転売を手がける「赤帽」（高額アイテムを対象にする場合には「貿易商」とも）、素材屋・合成職人の中間で競売所の前だけで手作業をして少しの利潤を得る「束ね屋」（アイテムをダース単位等でまとめる稼業）などの商売も存在する。