株式会社
スクウェア・エニックス所属の作・編曲家。
FF11でのクレジットは「ミュージック」。
FF11の初期から『
ジラートの幻影』『
プロマシアの呪縛』『
アトルガンの秘宝』そして『
アルタナの神兵』まで、ゲーム中に流れる大半の音楽の作曲および編曲を担当している。また、サウンドトラックのプロデュース(『
ジラートの幻影』以降)や、『
アトルガンの秘宝』以降はシンセサイザーオペレートも自ら手がけている(「
Bustle of the Capital」「
Vana'diel March #4」除く)。
1972年1月24日、高知県生まれのA型。千葉大学法経学部経済学科を卒業し、カプコンに入社。
『ストリートファイターZERO』(1995年)、『ストリートファイターZERO2 ALPHA』(1996年)、『ロックマン&フォルテ』(1998年)に、作曲陣の一員として携わる(『
バイオハザード2』(1998年)にも、「Sound Cooperate」というクレジットで名前が見られる)。
その後、
スクウェア(現
スクウェア・エニックス)に
移籍し、『パラサイト・イヴ2』(1999年)のほぼ全曲を担当。そのアンビエント主体の音楽は、下村陽子氏が担当した前作の楽曲とも比較され、印象が薄いと批判されることが多いが、一方で、ゲーム内容には即した音楽であるとの評価もある。その点では、比較的メロディが立っている『
FF11』での楽曲についても、同様の議論が見られる。
植松伸夫氏が長年にわたって担当してきた『
ファイナルファンタジー』の屋号を背負う作品で音楽
スタッフの中心となることにより、様々な毀誉褒貶を受ける立場にある。
多様な作風を駆使して、
FF11の幅広い世界を彩る音楽を作り上げている。『パラサイト・イヴ2』のサウンドトラックには、「
プレイヤーの感情を邪魔しないように気をつけました。
プレイヤーの感情を突き動かすよう、努力しました。」というコメントを寄せているが、
FF11の音楽にも同様の意図が込められているように思われる。音楽的には、特に坂本龍一氏などの作曲家に影響を受けたという。ブラジル音楽好きでもある。
FF11以降の作品では、『
テトラマスター』(2002年)のほか、『
半熟英雄4 ~7人の
半熟英雄~』(2005年)で2曲の作曲と2曲のアレンジ曲を担当、
FF11では出せないような、激しいハードロック風の曲も手がけた。また、無料の広告ゲーム『The Shochu Bar』(2007年)では焼酎というテーマに合わせ、ジャズの楽曲も制作している。
FF11の音楽を演奏するバンド『
THE STAR ONIONS』の
リーダーで、ベースギター担当。2005年8月発売の同名のアルバムでは、ベース演奏とともに、
FF11音楽のアレンジを5曲担当している。
2012年に結成した、もうひとつのバンド『
Nanaa Mihgo's』でもベースを担当。
趣味は
写真。インタビューではぼそぼそと喋ったり、ライブではおどおどした挙動を見せるが、他
スタッフからは、「車に乗ると人が変わる」という証言もあったりする
SQUARE ENIX MUSICのプロフィールページに掲載されていたが、デザイン変更にともない削除されている
。2008年の6月から7月にかけて出演したWebラ
ジオ『ゲームの食卓』の放送中、結婚を報告。