3歳の時、無意識に唱えた
黒魔法が原因で自宅を全焼させてしまい、時の
星の神子タビロロに引き取られた。当時はまだ
魔法の技術は民間に伝授されておらず、無意識とはいえ
星の神子の許しを得ていない者が
黒魔法を使うということが大変な出来事であったことがその背景にあったと思われる。
その後
トゥククは長じて書記官
見習となり、290年、
タビロロに指名されて
星の神子を継承した。当時の
ウィンダスは
天晶暦289年に
魔法が諸部族に伝授されたことがきっかけで内紛が生じており、族長が全員継承の儀に参加しないなど、最初から波乱を含むスタートであった。
しかし、襲名後は神官の部族派閥解体を行って神殿における自らの権限を強め、294年には諸部族の
戦闘をその
魔力で強引に止めた上に、族長や長老を三日三晩かけて説き伏せて
元老院設置を承認させ、
ウィンダス連邦制の礎を築いた。
この時に発行された初のムム貨幣が
トゥクク白貝貨であり、現在でこそ
通貨としての役目を終えているものの、
冒険者は
レリックを鍛えるための
アイテムとして彼女の名を冠した貨幣に触れる機会がある。
その後は
通貨を制定したり刑法や
魔法を整備したりと活躍したが、298年、不治の病に倒れ、多くの人々に惜しまれつつ、24歳の若さで入滅した。
並外れた
魔力を持っていただけでなく、時に強引に、時に宴会を餌に
タルタル諸部族の族長達を説得するなど、高い政治手腕を持っており、優れた指導者であったことがうかがえる。