天晶暦857年、
ボスディン氷河に向けて
獣人討伐部隊が出発した。その中の第13部隊は全員が
ガルカ族で構成されており、かつての
ザイドもその一員だった。しかし、
ボスディン氷河にて部隊は
獣人軍の奇襲に遭遇。
ヒュームの司令部は奥地に先行していた第13部隊を半ば見捨てる形で退却した。捨て駒とされた第13部隊は、衆寡敵せず
全滅。この事件は
ヒューム政権に揉み消され、一般に公表されることは無かった。
全滅したとされる部隊で唯一生き残った
ザイドは、自らの額に第13部隊のマーク『
黒鉄の旋風』を刻み、
ヒュームへの復讐を誓った。
Zeid : 仲間を失ったあの日……
私は、第13部隊のマークを
この額に刻み、誓ったのだ。
Zeid :
ヒュームの連中が、いくら
あの惨劇を揉み消そうとも、
決して忘れる者がいないことを
知らしめると……。
復讐者となった
ザイドは、事件隠蔽の関係者を次々と殺害。被害者の額に自身の額と同様のマーク『
黒鉄の旋風』を刻み続けた。
その猟奇的な事件は、一部の若い
ガルカ達の共感を呼びカルト的人気となるが、
ザイドにとっては
ガルカを軽んじる
ヒューム権力への挑戦などではなく、彼個人の復讐であった。
その後の彼と
クララの関係等に関しては、【
Zeid/ネタバレ】項を参照のこと。