虫が原料の着色料なんて、と思う人もいるだろうが、現実でも昆虫の体液を着色料にすることはある。
コチニール色素というのがそれで、スペイン南部や中南米のサボテンに
寄生するエンジムシというカイガラムシ科の昆虫の乾燥体から水やアルコールで抽出して得られる。主成分はカルミン酸という物質で、色調は橙~赤紫色を示す。イタリアのリキュール「カンパリ」の着色に古くから用いられていた(2007年10月から赤色2号などの着色料に切り替わっている)。
使用対象
食品は、清涼飲料水、酒精飲料、冷菓、菓子、食肉製品、かまぼこなど、主に
食品の着色料に用いられ、米国では表示を義務付けられている。