シャティフ族

記事名読み
しゃてぃふぞく
エルヴァーンの有力部族の一つで、グスタベルグ付近に住んでいた山岳民族。

この部族の戦士は鍛え抜かれた鋼の肉体に防具は剣闘士用の兜(当時は青銅製)のみを帯びるという、マッチョな姿で伝えられている。

天晶暦372~373年にかけて、ルンゴナンゴ率いるウィンダス軍の遠征に対し、エルヴァーン諸部族の中で一番最後まで抵抗を続けたことで知られる。

シャティフ族戦士は百名足らずだったものの、ゲリラ戦術を駆使して1年間にわたりルンゴナンゴ元帥擁する数万のウィンダス軍を足止めしたが、遂には最終拠点のモルトゥーグ砦を落とされ、降伏した。

その後はしばらくウィンダスの傘下にあったが、天晶暦383年にはランフォル(後のサンドリア建国王)の反乱の際には、アルフォロン・タブナジア(後の初代タブナジア侯)の説得に応じてランフォルに恭順している。

その後、バストゥークの台頭により、グスタベルグ地方からエルヴァーン勢力は駆逐されてしまったが、今でも彼らにまつわる武具(ファルクスナイトの兜など)が現代にも伝わっている。

出典
兜の形状や衣装、数百倍とも数千倍ともされる数の敵軍に抵抗し続けた点などに共通点が見られることから、古代ギリシア史でも有名な「テルモピュライの戦い」で、アケメネス朝クセルクセス1世率いるペルシア帝国のギリシア遠征軍に僅か300名で抵抗したと言われる、レオニダス王率いるスパルタ兵達がシャティフ族の元ネタと思われる。

関連項目
エルヴァーン】【ファルクス】【ナイトの兜】【グスタベルグ】【Alphollon I Tavnazia

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