日本語入力システムによる入力において、
変換候補の選択を誤ること。
日本語入力システムは一定のアルゴリズムに従って、入力されたかなに対応しうる
変換候補を列挙するが、その文章において適切ではない候補を選択してしまうと
誤変換となる。
そもそも入力したかなが間違っており、
変換結果が正しくなくなる場合はむしろ「誤入力」であるが、これも
誤変換に含める場合もある。
日本語入力システムによって、
変換辞書の収録数や、文節区切り、
変換候補の列挙アルゴリズムは異なる。
高性能なシステムであれば前後の文脈や、学習機能により
ユーザーの使用頻度などから判断して、適切に文節を切って可能性の高い順に候補を列挙してくれたり、場合によっては
ユーザーの入力
ミスすら訂正してくれたりするが、低スペック環境下を想定したシステムでは、(
ユーザーにとっては)予想だにしない箇所で文節を切り、文意的にあり得ない候補を優先して列挙したりすることがままある。
ごく稀に、
変換辞書自体に誤りがあるケースもある。
あくまで
日本語入力システムは候補を列挙するだけであり、どのようなシステムにおいても
誤変換を決定づけるのは
ユーザー自身であるが、前述のようなシステムの性能差による、
ユーザーの
誤変換のしやすさの違いは存在する。
FF11初期に
プレイオンラインビューアーに搭載されていた「
Mobile Wnn」はその性能と、
FF11用語が登録されていなかったこともあり、この意味で
誤変換しやすいシステムであったと言われる。詳細については
Mobile Wnn項を参照。
誤変換は時として、珍妙な
変換結果を生み出し、それ自体が
ネタとして扱われることもある。
前述の
Mobile Wnnでの有名どころとしては「
圧縮ラブ」や「
千と宇宙」、その他
Mobile Wnn項の「珍妙な
変換の一例」にあるものなどが挙げられる。
世間一般においても
誤変換の面白みを取り上げた書籍が出版されていたり
、日本漢字能力検定協会が
「変“漢”ミスコンテスト」を催していたりもする。