パママ連続殺人事件/ネタバレ

記事名読み
ぱままれんぞくさつじんじけん/ねたばれ
結論から述べると、これら一連の暗殺事件は、アトルガン皇国の属国のひとつツァヤの反皇国組織「ツァヤ自由軍」、そして自由軍の命を受けアトルガン皇国には留学生として送り込まれた(現水蛇将ミリ・アリアポーの犯行であった。

犠牲者の殺害方法は頚動脈の切断や脊髄破壊、毒の吹き矢、内臓を刃物で抉るなど冷酷かつ確実に命を奪える手口であった。
天蛇将ルガジーンはこれらの暗殺を蛮族の犯行と見て、蛇の目探偵社の腕利きの探偵(Eunheem)と共に調査を開始するが、やがて不滅隊隊長のラウバーンと遭遇し、犠牲者に共通し、また隠されていた事実を知ることとなる。
犠牲となった皇国の重臣は揃ってツァヤを含む属州で汚職に手を染め、利権を貪っていたことが不滅隊の調査で判明していたのである。

そしてツァヤ自由軍の関与が明確になったのが、前宰相
注釈1
の暗殺である。
宰相ツァヤを含む南方諸国の領事を歴任した経験があり、特にツァヤでは農地法の改正を行い大農家から農地を没収した上、パママなどのプランテーションの経営に乗り出すも、不慣れな作物を栽培させたため病気が発生し作物は枯死、多数のツァヤ住民を餓死させたという大失敗を招いた。
このことがツァヤ自由軍をはじめとする反皇国活動を活発化させることになるが、反対運動を徹底的に弾圧すると共に重税を課し損失を穴埋めしたことで、最終的に皇国側から見れば「有能な領事」として役目を務めた形となった。
この前宰相の暗殺手段が、チャクラムによる頚椎切断であった
注釈2
殺された前宰相の傷を見た風蛇将ナジュリスが使用された凶器がチャクラムであることを、不滅隊ラウバーンも動いている標的の頸部の椎間板を飛び道具で切断するには相当の腕前でなければ不可能であることを見抜いた。
ことが、反皇国組織の中でも特に暗殺に秀でているツァヤ自由軍の関与を裏付ける決定的な事実となった。またそれは同時に、不滅隊によって壊滅させられたはずのツァヤ自由軍が未だに活動しているという証にもなった。

…が。前宰相の暗殺事件をもって、多くの犠牲者を出した「パママ連続殺人事件」は一応終止符が打たれることとなる。
その後起こった聖皇ナシュメラ2世の暗殺未遂と、ミリ・アリアポーの処遇については「Mihli Aliapoh/ネタバレ」を参照して頂きたい。

伝聞ではパママの皮は顔に被せられたとされているが、実際は相手の口を塞ぐために用いられた。
関連項目
ツァヤ】【Mihli Aliapoh/ネタバレ

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