「
蝕世のエンブリオ」シナリオに登場する
NPC、
ディスティニーデストロイヤー団の
リーダーであり物語の
獣人側の主人公的位置にいる。
ジョブは
暗黒騎士。
腕は立つが短気な性格をしており喧嘩っ早く左程頭はよくはないようで、少し難しい話になると簡潔に説明するように求めたり
Dazbogに丸投げする。面倒臭くなると全てを暴力で解決しようとする悪い癖がある。
5000年前に出現した「
カオス」にトドメを刺したとされる
ゴブリンの
勇者の末裔であり、その証の黒い大剣の
プライムウェポンを携える当代の
勇者。
ゴブリン達をはじめ古くからある
獣人達からは「
勇者様」と呼ばれており尊敬の対象であるようだ。
元々不仲な関係である事もあるだろうが、比較的新しい
種族である
ギガース族は
カオスへの恐怖がなく、その為
勇者に対する尊敬の念は皆無のようだ。
勇者の血族であるためか
蝕世の卵や
カオスに関わりが有る
モノを「ニオイ」でその存在を負う事が出来る能力を持つ。
後述の理由により学ぶ時間がなかったのか、5000年の間に失われてしまったのか、
ドゥエルグ族より授かった
プライムウェポンを振るう割には
デーモン族との関係性は皆無らしく冥界の事情に関しても
知識はゼロのようだ。
勇者の務めとして世界中を巡り
カオス及び
カオスが残した
蝕世の卵を追い続けている。
卵を
割る事を目的としているが、基本的に「その中身」には興味がない。
卵は
割るとその中のエネルギーが近くにいる「強い生命体」に憑依し異形化してしまうという性質が有る為、
割る際には自分が憑依されないよう他の強い存在をエネルギーの受け皿として置いてから破壊するようにしているようだ。可能な限りその異形化した対象も討伐しようとはするがその存在は「孵化した」
モノと違い
カオスへと転じる危険性は薄いらしく、分が悪いと感じると迷いなく逃亡し
放置を決め込む。合理的ではあるが実にはた迷惑である。異形を討伐可能な実力を持つ
冒険者と出会ってからは事ある毎にその討伐の責務を押しつけるようになる。実にはた迷惑である。
団員との付き合いは長いようで互いの信頼は深いようだがイマイチ尊敬されているような気配はなく、馴れ初めも現状では不明。
しかしながら「
信徒キップドリックス」では匂いと僅かな大きさの違いで兄と本人を区別できており、関係の確かさが垣間見える。
余談だが
Gloom Phantomの本名はブードックス(Boudox)と末尾が-oxになっており、
ゴブリンの命名規則に照らすと女性であることが分かる。既存の拡張シナリオには独自のヒロインが存在することがこれまでの慣例だったが、
蝕世のエンブリオにおいては実は
Gloom Phantomこそがヒロインだった……ともとれなくもない。
また、当然ながら、兄のキップドリックス(Kipdrix)は末尾が-ixで男性。
本来であれば兄のキップドリックスが
プライムウェポンを継ぐ
勇者として旅立つはずだったが、出発当日に
プライムウェポンを通して
カオスの声を聞いたため恐れをなして逃げ出し、妹のブードックスが
勇者として代わりに行動することになった。
キップドリックスによると、ブードックスが
プライムウェポンから声を聞くことができないのは学ぶ暇がなくて使いこなせていないせいだという。ただし、
プライムウェポンから聞こえた
カオスの声に逆らえなかったキップドリックスは、自分には
勇者になる資格がなかったとも語っている。