ヴァナ・ディールには、古の神々が伝説の楽園「
真世界」において眠りについたという言い伝えがあり、「
神の扉」はそこへ至るための扉とされている。
これについては次のような伝承がある。
古代人はその技術と叡智で大いに栄えていたが、
神の扉を開き、神々の眠る楽園へ入ろうとしたため、楽園を守る番人の怒りを招き、古代の民の国は海の底へ沈められた。
荒廃した
ヴァナ・ディールを見た
女神アルタナは5つの涙を流し、そこから今の人類の祖先が生まれたが、
男神プロマシアはその行いをとがめ、
人間が2度と
神の扉を開くなどという大それたことを考えたりせぬよう、人同士が争うように
呪いをかけた上で、
獣人を創って
人間と敵対させたという。
このように、伝承では
神の扉を開くことが禁忌とされていることがうかがえるが、
人間の中には根本的に
神の扉を開いて
真世界に行きたいという願望があるため、禁忌を犯そうという者は後を絶たないようだ。
もっとも、この「楽園の扉」がどういったものでどこにあるのかはほとんど分かっておらず、
ヴァナ・ディールの住人には伝説上の存在と思われている。