現実世界の
鎌鼬(カマイタチ)は日本の妖怪、もしくは強い寒風によって、いつの間にか皮膚に切り傷を負ってしまうという怪現象のこと。
この現象はイタチの姿をした妖怪が、つむじ風に乗って鎌のような爪で人に切りつけることによって起こると考えられていた。
また、地域や年代によっては、
「3匹の妖怪が共に行動し、一匹目が人を怯ませるor押し倒す 二匹目が鎌(又は鎌のような爪)で切り裂き 三匹目が傷薬を塗る(この傷薬のおかげで、切り傷が出来ていてもあまり痛みを感じない)」
という言い伝えもある。
科学的な解釈としては、
旋風の中心にできる真空により皮膚や肉が裂かれる現象という解釈が広まっており、「真空の刃で敵を切り裂く」といった
攻撃がフィクションでも描かれることがあるが、実際には気圧差で皮膚が裂けることは考えにくく、あかぎれの一種、もしくはつむじ風で飛ばされた鋭利な破片によるものではないかと考えられている。