和訳すると「反物質」。
『電子・陽子・中性子』で構成されている通常の物質とは異なり、電荷が真逆の素粒子『陽電子・反陽子・反中性子』で構成された物質。
通常の物質と接触すると対消滅を起こし、自身と同量の物質を消滅させると同時に膨大なエネルギーを発生させる。
逆に真空中に膨大なエネルギーを発生させると、粒子と反粒子が対生成される。
理論上、存在しうる元素(水素、ヘリウム、…)と同量の反元素(反水素、反ヘリウム、…)が存在すると云われているが、反物質を生成するためには莫大なエネルギーを必要とし、また採取・保管するためには“物質と接触させてはならない”ため現在の高度な科学技術をもってしても存在を維持させることは難しく、ごく一部の高度な研究機関でしか研究ができていない。
反面、物質と反物質の対消滅で得られるエネルギー量は核分裂や核融合などを軽く越えた最高のエネルギー効率を有しており、新しいエネルギー源として注目されているほか、SF作品などではこれらを利用した
武器・兵器の類が登場することも多い。
現代の科学でも困難なことをやってのけるあたり、
ジラート人や
アルマター機関の科学技術の高さを伺うことができる要因……であるのかもしれない。