シュリンクスは葦の茎等を用い、一つのパイプで一つの音高が出せるようにして音階状に束ねた
管楽器。パンパイプとも
。
この
楽器の名称は次のようなギリシャ神話に由来する。
あるとき牧神パーンは、ニンフの
シュリンクスに恋をしたが、
シュリンクスは追いかけてくるパーンを嫌って水の中に飛び込み、葦に身を変えてしまった。悲しんだパーンは葦を束ねて
楽器を作り、
シュリンクスを偲んで吹き続けたという。
哀歌(
エレジー)と恋歌(
ミンネ)を
強化するのはこの伝承に基づいているのかも知れない。