黒鉛の別名で、グラファイトのこと。炭素原子の六方晶系、六角板状結晶。
鉱物としては
石墨と書き表され、その鉱石は黒鉛とするが、原色鉱石図鑑によれば純度や高いものの内、特に結晶として劈開(へきかい、鉱物が一定方向に
割れる性質のこと。持たない鉱物もある)が顕著なものを指すと定義している。
ダイヤモンドと同じく炭素原子の同素体として知られるが、結晶構造上ダイヤモンドと異なり導体である。
また、限られた
鉱脈に極限られた条件でしか生成されないダイヤモンドと異なり、
鉱脈にかなりの分量がまとまって産出する。
身の回りでは粘土と混ぜ合わせて焼き固めて鉛筆にしたり、純度と電気抵抗を調整して電極にする。
また、工業用途でも電気精錬用の電極や、核関連施設の反応調整棒にも用いられた。