召喚獣の真の力を引き出す。
効果時間3分、再使用時間1時間。
効果時間中、以下の恩恵を受けられる。
- すべての召喚獣および精霊の維持費がゼロになる
- 「契約の履行:幻術」もしくは「契約の履行:験術」に強力な効果を持つ専用の履行が追加される。
公称は「召喚獣の真の力」。プレイヤー間では「究極履行」「SP履行」「フロウ履行」等と呼ばれる。以下便宜的に「究極履行」と表する。
- 「オーディン召喚」と「アレキサンダー召喚」を詠唱可能になる
召喚後は各専用の究極履行を自動的に発動した後帰還し、同時にアストラルフロウの効果は切れる。この二体は他と仕様が大きく異なるため、以下の説明では除外している。詳細はそれぞれの項、および【斬鉄剣】【絶対防御】を参照のこと。
- ジョブポイントを振っている場合、召喚獣と精霊のステータスがそれぞれ+5される。現状20段階の+100の破格の効果を得ることができる。
元々は上2項が当アビの効果であり、後に2項目追加された。
低中レベル帯では究極履行の威力が際立っていたが、全MP消費という扱いづらさのために一部BFでの局所的な用途が主であった。
高レベル帯では強力な履行、特に魔法系履行である特修履行が主戦力になることで究極履行の存在価値は大きく下がり、3、4項目の用途が主である。
2004年9月14日のバージョンアップにより、究極履行もマジックバーストするようになった。
2010年3月23日のバージョンアップにより、召喚獣を呼び出していないときにも使用可能になった。オーディン・アレキサンダーに対応するための措置である。
究極履行
究極履行の発動に必要な最低MPは「レベル×2」で、発動すると全てのMPが消費される。まさに最終手段と呼べるような履行技だが、履行リキャストの縛りは通常の履行と同様に受けること、魔法ダメージのためレジストされる可能性があること等、注意しておかねばならないことがいくつかある(後述)。究極履行=アストラルフロウ?
究極履行のことをアストラルフロウだと思ってる人が意外に多い。正確には前述したとおり、『アストラルフロウ効果時間中は究極履行の使用が可能になる』
『究極履行を使用するためにはアストラルフロウを使っておく必要がある』
という、密接な関係ではあるが別のものである。
いわば「アストラルフロウ」は”銃を構える”ようなもので、「究極履行」という”弾を発射する”ための準備といえる。よってアストラルフロウ効果中に究極履行を複数回撃つことも可能であるし、逆に維持費ゼロ化の方を主目的として、あえて究極履行を使わないという選択肢も十分ありえる(特にソロ時)。
とはいえ、究極履行そのものをアストラルフロウと呼ぶことが多いのも実状である。プレイヤーの召喚士が究極履行を使用する場合は、/ja アストラルフロウ→ /pet 究極履行 とコマンドが2回必要なのに対して、多くの召喚士タイプのNMおよびデュナミスの召喚士タイプの敵はアストラルフロウとほとんど同時に究極履行が発動し、アストラルフロウの有効時間である3分以内であってもその1回きりで複数回究極履行を使うこともないため、上記のように「アストラルフロウ=究極履行」と思ってしまう人も多い。
敵の中には獣人印章60BF「特命介錯人」の召喚トンベリのように、精霊召喚獣を呼び出したままアストラルフロウのログ表示とほぼ同時にイフリート等を呼び出して究極履行を実行などという無茶苦茶な者までいる始末。
この場合は、イフリート召喚*1→アストラルフロウ→究極履行→イフリートのみ帰還と、PCにとって4回相当のアクションを一瞬で行う事になる。
ここまで来ると、PC側のアストラルフロウとは名前が同じだけの別物と見た方が良いかもしれない。
召喚獣試練クエストでプライムが使用する究極技はプライムが自身の判断で使うものであり、アストラルフロウや究極「履行」ではない。ログにもアストラルフロウとは出ず「○○は△△の構え。」→「○○は△△を実行。」となる。しかしこれを含めてアストラルフロウと呼ぶこともある。
使用上の注意
- エリアチェンジすることにより効果が切れてしまう。
- 発動中の維持費はゼロ、しかも効果時間が長い。
特に低中レベル帯においては究極履行に並ぶメリット。3分間召喚獣維持費がタダになるので、究極履行を使うことが予め分かっているなら、先に呼び出しておいて発動待ちするのも一つの手である。なお、維持費はゼロなのであるがリフレシュ状態でないときに究極履行などでMPがゼロになると帰還してしまう。特にオートリフレシュの付かないLv25未満の場合は注意する必要がある。
- 究極履行実行時には、自Lv×2のMP残量には注意。
MPが足りないまま履行指示してしまうと、究極履行は発動せずにリキャスト1分だけが残る。バグなのか仕様なのかは不明。
逆に言うとこのアビリティは一連のプロセスが単純ではないため、マクロで実行する利点が薄い。落ち着いて手打ちで対処する方が確実だったりする。
- 究極履行は効果時間内に複数発撃てる。
効果時間が3分と長いため、MPさえ確保できれば制限時間内に連発が可能。(オーディンとアレキサンダーを除く。)
古代魔法の感覚で使えば逆境もひっくり返せるポテンシャルを秘めているが、かかる手間と発動間隔は古代魔法のそれよりも遙かに厳しい。ガ系魔法と違って複数が相手でも1体に与えるダメージが減らないので、威力に関してはかなりの力を秘めている。理論上は3回(契約の履行使用間隔を短縮可能な場合4回)の発動が制限時間内に可能とされている。
- 究極履行の威力は発動時のMP残量に依存しない。
MPによるダメージ倍率修正は行われないため、発動時にMPが最低必要値より多い状態であればその分燃費は悪くなる。使用に迫られるシーンも戦闘後半の追い込みやリンク時のヘイトリセットである場合が多く、保身のためにもMPに余裕のある戦闘序盤にいきなり究極履行は避けた方がよいことは言うまでもない。
ただし、アレキサンダーとオーディンの履行に関してはこれは当てはまらず、それぞれの究極履行は残りMPに依存している。使用直後にアストラルフロウの効果も切れてしまうため、使用するタイミングは厳重に注意する必要がある。
なお、大部分はINTの修正項目を持っているので、召喚獣のINTを伸ばすことで威力を上げることができる。
- 発動時のヘイトがやや高い
タゲ固定がゆるいと、敵が召喚士に向かってくることが多々あるので注意。
さらに、それにより敵が移動してしまうと、上記の射程の問題もあって究極履行が不発になりやすい。
そのため、覚悟して近づいて発動する必要がある。
使いどころ
- イベントバトルにおける究極履行
プロマシアミッションにレベル制限があった頃は、一部BF戦において究極履行が有効なダメージソースの一つされていた。MPを全て消費してしまうものの、ノーリスクで複数の敵に大ダメージを与えられるため重宝される場合があった。
2009年までは高レベル帯になると威力、燃費に優れる70履行やプライム履行が中心となり、究極履行はほとんど使われなくなっていたが2010年より新たに実装された斬鉄剣および絶対防御は状況次第で高い効果を発揮するため、高レベル帯での究極履行も再び脚光を浴びている。
- 究極履行を使わない
アストラルフロウ=究極履行と思い勝ちだが、上記にも書いてある通り発動中は維持費が0になる。召喚獣の通常攻撃が有効なダメージソースになる状況ならば、あえて究極履行を使わずにそのまま維持させておくのも一つの手段である。
- レベルが確実に上がる時
レベル上げパーティ中にもう一回戦ったら確実にレベルが上がる〜という状況でなら有用か無用かは置いておいて使ってみるのも一興、どうせレベルが上がればMPは全快するのだからここぞと撃ってみるのもいいだろう。
- チェーン後半に
上記の通り、究極履行にはMPによるダメージアップの効果はない。最低限のMPが残るように調整してチェーン後半に究極履行をしてみるのもいい、うまく使えば低中レベル帯での6〜7チェーンも狙える。
- アポジーとアストラルパッセージ前に
2015年7月の段階では、アポジーとアストラルパッセージによる契約の履行の連打が可能なため、そのダメージ等の底上げ用に事前にアストラルフロウを発動しておくことが有力な使い道である。ジョブポイントにより召喚獣の各ステータスが現状最大で+50もされるため、ダメージ上昇が体感できるほどに変化する。
敵のアストラルフロウ
召喚士タイプのNMは例外なく使用してくる。射程もかなり長く、召喚獣のタゲを取っている人に魔法が届かない距離にいても喰らってしまう事がある。敵に使われたら怖いSPアビリティとしては、他に百烈拳や微塵がくれがある。
百烈拳は発動後にスリプルやバインドで足止めできたり、インビンシブルや絶対回避でほぼ無力化できる。微塵がくれも即時に発動し、広範囲に絶大な被害をバラ撒く恐ろしい技であるが、ダメージは残HP依存なので敵のHPが半分くらいになったら精霊魔法の一斉射撃や連携などで一気にHPを削れば被ダメージを少なくする事が可能。
しかし、アストラルフロウ(究極履行)は敵が使う場合は即時発動で敵の状態によって威力は減らない、さらにガ系魔法のように喰らう人数でダメージを分散できないため、デュナミスで発動されてしまったら全員が戦闘不能になる事も充分ありうる。
対策としては、デュナミスのように召喚獣を連れている場合は、召喚獣を寝かしつけることで無力化できる。
リンバスに出現する召喚士タイプの獣人はアストラルフロウから究極履行発動までに若干時間があるので、タイミングはシビアだがスタンで止める事は可能*2。このタイプの場合、高度なテクニックになるが忍者がタゲを取っている状態で、アストラルフロウのログが出た瞬間に微塵がくれを使用すると、究極履行を不発にさせる事もできる。
それ以外では、瞬間的に召喚獣を呼び出して即時発動なのでまず止める事ができない。また、何を呼び出すのかもわからないのであらかじめバ系でレジスト率を上げるのも運任せになる。スタンで動きを封じている内に削り切れればいいが、それが不可能な場合はある程度の犠牲を前提で考えなければならない。
敵には固有のアストラルフロウの使用間隔が設定されており、1度しか使わないというわけではないことが確認されている。例えばル・アビタウ神殿に存在するNM麒麟が2時間後に再使用したことが観測されている。極端な例ではトンベリ族のNMであるCrimson-toothed Pawberryが1分毎にアストラルフロウを使用する(この際呼び出すのはカーバンクル固定である)。
名称について
和名英名ともアストラルフロウ(Astral Flow)単語として訳すると星からの流れぐらいの意味だが、召喚獣に関わる現象であることからここでのアストラルはアストラル界のことであると思われる。
究極履行の使用解禁なども鑑みると、一時的にアストラル界とチャンネルを繋ぎ、強い力の流れを受けられる状態を指していると考えられる。