通常モンスターのNMは「**(二つ名)の〜〜」といった感じに命名されており、二つ名を持つ者は二つ名と個体名に頭韻を踏むものがほとんど。
例:Leaping Lizzy(飛び跳ねるリジー)・Miser Murphy(守銭奴マーフィー)・Capricious Cassie(気まぐれなキャシー)など。
一方獣人類のNMは種族特有の命名法則により個体名が与えられており、韻を踏む者は少ない。
例:Ge'Dha Evileye(邪眼のゲ・ダ)・Novv the Whitehearted(純真なるノヴ)・Duke Haborym(ハボリム公爵)など。
神話・伝承から直接引用しているようなNMも多く、調べてみると意外なバックストーリーが見つかるかもしれない。
例:Amikiri・Guivre・Humbabaなど。
ネタとしての命名や投げやりな命名のなされたNMも存在する。
例:Black Triple Stars・Sea Hogなど。
調べると「計り知れない強さ」と表示される。たいてい付近に出現するモンスターと同族だが、それらよりもかなり手強く、大きさや色が違ったりする。しかしレベルはそれらのモンスターと同等に設定されていたようで、「計り知れない」表示が導入される以前には、自分と同じ強さの敵に挑んだつもりが実は相手はNMで返り討ちにあうと言う事故も時々あった。
また、HPの量や攻撃力/防御力が尋常でなく高いなど、1PTでは討伐が難しいものについては「ハイレベルノートリアスモンスター(HNM)」と呼び分けられる。
固有のドロップアイテムを持っており、その価値によっては多くのプレイヤーに狙われるものもいる。今日もヴァナ・ディールで彼らは悲喜交々のドラマを作り出している。
ノートリアスモンスターの特徴
名前が固有のものという点や「計り知れない強さ」表示以外にも、ノートリアスモンスターは下記の特性を有している。生息域から離れた場所で呆けても消えない
通常のモンスターは生息域から離れた場所で呆けると、十数秒後に消滅してしまう。ノートリアスモンスターは呆けた後、もとの出現地点に向けて帰還していく。
一部の強化・弱体効果が低減する
ノートリアスモンスターを対象とした、またはノートリアスモンスターからの攻撃を受けた際に、一部の効果が低減する。下記はその一例。ノートリアスモンスターの分類
初期NM
サービス開始初期から実装されているNMは強さ | 弱い |
アイテム | 高性能かつEx属性がついていないので、競売への出品が可能*1。 |
ドロップ率 | 普通 |
その他の特徴 | 高額なドロップ品を持つものは業者が見張っていることがある。 |
という特徴が目立つ。皆が皆低レベルだった時代だけに妥当な設定とも言えるが、後にこれに目をつけた業者供に狙われることになった。Lv55キャップ時代にHNMの概念が生まれた点も見逃せない。
業者対策として後にEx属性を付加したり他の入手手段が用意されたものもある。「クジャクの護符」や「リーピングブーツ」等。
ジラートNM
65キャップ時代から70キャップ時代にかけて実装されたNMは強さ | そこそこ強い |
アイテム | 超絶性能とゴミ性能の両極端 |
ドロップ率 | 非常に悪い |
その他の特徴 | 出現確率が低い、やたら金持ち。 |
という特徴が目立つ。クラーケンクラブや盗賊のナイフといった現在でも屈指の性能を有するものがある一方、フラジラントボウのようなゴミ性能なものと両極端に分かれている。ジラート後半(Lv75までキャップが開放)に実装されたNMのドロップ品はRare Ex化されたものが多く、業者を牽制するとともに「欲しいものは自分で取れ」という運営側からのメッセージが伺える。
プロマシアNM
既に多くの冒険者がレベル75に達していた「プロマシアの呪縛」リリース後に追加されたNMは、強さ | 強い |
アイテム | ほとんどが微妙な性能 |
ドロップ率 | 普通 |
その他の特徴 | 出現場所に行くことがそもそも困難 |
という特徴が目立つ。レベル制限が掛かっていたり、PMを進めていなければならなかったりと制限が多く、NMのいる場所に行くことすら叶わないという人が多い。空LSが乱立しているにもかかわらず、アル・タユLSがほとんど無いことからもそれが伺える。VrtraやAVのような、初めから18人を超える人数で戦うことを前提にした個体が多数設置されたのもこの時代。苦労の割に報われない結果が多く、総合的に見ると人気は低いが、派生であるENMはこれとは異なり定評がある。
また、プロマシアの開発が終盤になると「単純に強い」だけではなく「食事をしてパワーアップするNM」や「物理攻撃を一切しないがデスなどの多数の魔法を使用するNM」など一風変わったNMが出現してきた点も見逃せない。
アトルガンNM
前項プロマシアNMで見られた開発志向は、アトルガン発売後一層強くなった感がある。強さ | 強い |
アイテム | ほとんどが微妙な性能 |
ドロップ率 | あまり良くない |
その他の特徴 | 従来と異なるものが多い 出現条件やNMの挙動にこれまでの常識が通じない。 |
出現条件が特殊なものが多く、例で言うと、「プレイヤーが死亡しなければ出現しない」や「PCが自分でNMに育て上げる」等といったものがある。また敵のステータスも変わっており、微塵がくれを何度も使用する忍者NMやペットを一度に5匹も連れて歩くNMなどがおり、POPや撃破など様々な面で考えさせられるNMが多数いる。
各NMから得られるドロップアイテムの性能はそこそこ優良な物があるが、アトルガンの秘宝が発売されるまでに多数の装備品が追加されているので、比較対象の装備品が多い上に、アサルトやサルベージの報酬品にも優秀なものが多いので、微妙な性能が多いと思えてしまう。
アルタナNM
これまでに比べて、比較的高性能なものが多いのが特徴。敵の強さもLv75パーティ前提ではなく、中レベルソロでも頑張れば取れるものなどが追加された。強さ | 中ぐらい〜とても強い |
アイテム | 多くが高性能だが、一部微妙な性能のものもある。 |
ドロップ率 | 悪くない |
その他の特徴 | 低〜中レベルでも使える装備も追加された。 |
2009年11月NM
→2009年11月10日のバージョンアップで大量のNMが各エリアに追加された。強さ | 弱い〜HNM |
アイテム | 微妙な性能のものも多いが、装備レベルでは優秀なものもある。 装備ではなくNM素材・アプタントを落とすNMも多い。 |
ドロップ率 | 非常に悪い |
その他の特徴 | 低〜中レベルでも使える装備やその素材も追加された。 ほぼ全てがグラビデ、バインド、スリプルに耐性を持つ。 体の大きさや色が通常のモンスターと同じ。 |
低レベルのNMから、とても強いNMまで幅広く追加された。
時間ポップも多く戦闘機会は多いが、ドロップ率が悪いことと、装備そのものではなくNM素材やアプタントを落とすNMも多いことが特徴。Exが付かず、Rareのみで取引可能な装備も少なくない。
レベル上げ狩場に追加されたNMも存在し、アクティブではないNMについてもリンクや誤爆に注意が必要である。
アビセアン
だいじなもの「○○色のジェイド」を所持した状態で特定のエリアの特定の場所でヒーリングをすることで出現する。VNMとも呼ばれる。一度撃破されてから再出現するまで一定時間を要することから、時間ポップの一種とも考えられる。
強さ | 強い〜HNM |
アイテム | 装備品の他にメイジャンの試練で必要とされる素材を落とす(通常エリア) 装備品や、エリアによっては五行素材を落とす個体もいる(アビセアエリア) |
ドロップ率 | 良いが、一部の装備品は後述の「トゥルー」でなければ落とさない(通常エリア) 良いが、一部の装備品は弱点を突かなければほとんど落とさない(アビセアエリア) |
その他の特徴 | トゥルーと呼称される、通常よりも強い個体が湧くことがある(通常エリア) 他のNM同様に弱点を突くことが可能(アビセアエリア) |
その全てがLv75以上を対象とした強さに設定されているため、高レベル向けのNMと言える。
アビセアNM
アビセアエリアに出現するNMはほとんどの個体が通常のモンスターとは異なる挙動・特性を有する。モンスター種族が「亜種」であることも多い。そのすべてに「弱点」と呼ばれる概念が適用される。詳しくは【弱点】の2項を参照のこと。
強さ | 強い〜HNM |
アイテム | Lv75以上を対象とする装備品をドロップする またメイジャンの試練で必要とされる素材を落とす個体も存在する |
ドロップ率 | 比較的良い 一部ドロップ率が低く設定されているものもあるが、それらは弱点を突くことでドロップ率が格段に上がる |
その他の特徴 | 「弱点」の概念が存在する 特定の行動時にダメージ吸収したり、挙動が大きく変わるなど特殊な特性を持つ個体が多い |
他、エンシェントジェイドやアートマなどのだいじなものを落としたり、今までのようなトリガーアイテムではなく「アビセアンの遺物」というだいじなものの形でトリガーを保持させるなどアビセアエリア特有の性質を有している。
アドゥリンNM
アドゥリンエリアには、従来で言うNM*2は存在しない。コロナイズ・レイヴやレイア・レイヴ等のコンテンツ専用NMやクエスト専用NMとしては存在するが、これらは戦闘エリアに入る、こちらから攻撃を仕掛ける、等の条件が揃うまでは交戦状態にもならない、安全なNMである。2014年11月10日のバージョンアップにて一部のエリアにNMが追加されたが、前述のとおり移動を妨げることのないトリガードロップ式のNMであり、トリガーもポップ位置近辺の雑魚が落とす仕様になっているため、冒険者にとっての危険度は皆無である。
エスカエリアNM
FF11の最終バージョンアップとして実装されたエスカエリアのNMはトリガーポップ式が主だっている。沸かす際には特定のだいじなもの(トリビュレンズorレディアレンズ+沸かすNMに対応したグリスリートリンケット)を所持したPTリーダー及びアライアンスリーダーが随所に点在する???を調べることでポップとなる。各NM毎にそれぞれ段階*3が設けられており、基本的に下位のNM(または対応するNM)を踏破してないと次段階NMを沸かすためのトリガーの交換はできない。条件を満たしたPCが代理で沸かすことで未踏破のPCもNMの戦闘自体には挑戦できる。
その他のNMとしては通常配置の雑魚敵を倒しているとその直後にエスカ-ジ・タであればウォンテッドNMと同名のNMが、エスカ-ル・オンであれば全く別のNMが、醴泉島であれば倒した敵と同種族の一段回上の強さを持ったNMがその場で赤ネーム専有状態でポップすることがある。これらは退魔の神符を所持することにより未然にポップを防ぐことも可能。また、釣りによって出現するNMもいる。
エスカエリアでは神符と呼ばれるアビセアでいうアートマ的な要素でPCを強化できる要素が盛り込まれており、神符による強化が前提のNMが大半である。PCの装備や強化にもよるが、他エリアでIL119で問題なくコンテンツやNMを倒してきたPC・PTでもエスカエリアのNMには全く攻撃が当たらない・殆どの魔法がレジストされる等といった芳しくない戦局を見聞きすることも多い。特に醴泉島では雑魚敵でも命中1000以上ないと扇風機状態だったりと顕著である。
ノートリアスモンスターの出現条件
前述の通り貴重なドロップ品を持つNMには「いつ行っても出会える」ようなものは少なく、戦闘そのものよりもまず出会うことが最大の難関とされるNMもいる。その出現条件は個体によりさまざまだが、大まかに以下の種類に分けられる。抽選ポップ
該当エリアの雑魚モンスターがリポップする際に一定の確率でNMが出現するタイプ。同じ種類ならどのモンスターでもいいわけではなく、生息する場所によって抽選対象となる個体が決まっている。もっとも多くの個体がこのタイプに属する。他のモンスターに比べてやけに離れた場所や、あまり沸く事がない場所にポップしたモンスターが抽選対象になるケースが多いといわれている。
抽選対象のモンスターを詳細に判別する為には、「広域スキャン」のアビリティを用いるのが手っ取り早い。
なお、抽選ポップタイプのNMは一度倒された後、一定時間は抽選が行われない事が殆どである。この間はいくら該当するモンスターを倒してもNMは出現しない。これは後述の時間ポップとの複合と見る事も出来、待ち時間も似たようなものである。
時間ポップ
周囲のモンスターの状況如何によらず、一定時間が経過すると出現するタイプ。個体によりその時間は様々で、短いもので1時間、長いものだとリアル3日ほどを要する個体も存在する。また、同じ時間ポップでも決まった時間で必ず出現するものと、出現までの時間に若干の揺らぎがあるものがいる。
後者の場合、判定に入るまでの時間が長いほどポップするまでの時間の幅も大きい。
比較的初期に実装されたHNMはほとんどがこのタイプで、ポップ時間が近づくと大量のPCが周囲に集まり、殺伐とした雰囲気になることも多かった。
その後キープや業者による独占等の問題が大きくなり、後述するトリガーポップ式に変更された者も少なくない。
トリガーNM
???などのターゲットできるポイントに特定のアイテムをトレードする、もしくは特定のだいじなものを持った状態で調べることで出現するタイプ。かつてはクエスト・ミッション関連のNMが主だったが、現在ではそれ以外のトリガーNMも増えてきている。人気アイテムを落とすNMには業者が張り付き、一般プレイヤーが参加できない状況を打破するため、このトリガーポップタイプに変更されたモンスターがいくつか存在する。
放置ポップ
プロマシアの呪縛以降に増えてきたタイプで、雑魚モンスターを一定時間放置しておくことでNMに変化するというものがある。TaisaijinやNoble Moldなどがこのタイプ。中には放置ポップしたものを更に放置すると出現などというとんでもない出現条件を持つものも居り、Father FrostやVoluptuous Vilmaがそれに当たる。これらはワールド内で出現したことがあるかどうかも定かではない。*4
その他
Biastや修正後のDespotのように雑魚を倒すと中から一定確率でNMが出現する、転生ポップとでも呼ぶべきものや、ElelやKreutzetのような天候に関連付けられたポップ条件を持つものもいる。更にアビセアンのように特定の場所でヒーリングすることで出現するものや、アビセアエリアでは存在はするものの戦闘するには特定のモンスターを連れていく必要があるNMなども存在する。
また、「アトルガンの秘宝」リリース後のNMには上に挙げた通り、他のどれにも当てはまらない特殊な出現条件を持つものも多い。
とにかく出会いにくいのがNMだが、出現しっぱなしという変り種もいる。Warchief VatgitやMinotaur、Keremetなどミッション進行において戦闘を余儀なくされるものがそれで、これらは金になるものは当然落とさない。
関連項目
【HNM】【BFNM】【ENM】【ZNM】【VNM】【連合軍戦績NM】【アビセアNM】【ウォンテッドNM】【ギアスフェットNM】