洋の東西を問わず古くからのMMOプレーヤーは、不正行為全般を「チート」と呼ぶのが一般的*1。
ただネトゲユーザー全体から見た場合、その定義はやや曖昧で、規約に反していても、リアル法律に反していなければチートではないとする向きもある。(バグの利用など)
狭義でのチートはデータの不正な改竄を指し、リアル法律でも著作権を侵す行為となる。
オフラインゲームにおいてはそれ用の機器も市販される程の知名度である。数値管理の多くをサーバ側で行っているMMOにおいては、オフラインゲームほど容易ではないが、クライアント側で処理している数値や、サーバ側で処理している情報でも偽の情報を送ることで操作することができるものもある。
また、外部プログラムを利用して、プレイヤーが操作することなく、プレイを続ける行為を可能とするツールは、「BOTツール」と呼ばれたりする。BOTをチートと呼ぶべきかどうかも上述の定義が曖昧という理由により意見が分かれる。
チート行為はFF11に限らず、事実上全てのMMOにおいて禁止されている。この場合は、行為によって不当な利益を得たかどうかは関係ない。
過去の良く知られている例としては、寝釣りツール、紫ネームでのポップを可能とするNM釣りツールなどがある。最近では、「移動速度」や「X,Y,Z軸位置」などの情報を操作するプログラムが出回り、ユーザーサイド、運営サイド両者を大混乱に陥れたのは記憶に新しい*2。また、近年では合成のウエイトをゼロにしてアイテムを大量生産するツールや、魔法スキルを自動的にあげるツール、チョコボ掘りを自動で行うツールも存在するようだ。
「升」と呼ばれることもある。見た目がチートという単語をくっつけたように見えるため。
現状では、不正ツールによる改竄データそのものを排除するような対策を取らず、チート使用者の取り締まりにとどまっているが、将来的には対応することを示唆している。