常に術者を中心とする効果範囲を持つのが特徴。このためパーティーメンバーに魔法効果を付与するには、術者自らが移動して効果範囲内に収める必要がある。また風水士が使用できる精霊ラ系魔法は、対象を選択できるガ系魔法やジャ系魔法と違い、敵に接近する必要が出てくる。
なおプロテアは語尾が「ラ」ではないが、術者中心であり、英語名はProtect「ra」となっているため実質的にはラ系魔法である。
回復ラ系魔法
白魔道士が使用可能。詳細は【ケアルラ】項を参照のこと。強化ラ系魔法
白魔道士が使用可能の魔法群。詳細は【プロテア】【シェルラ】【属性耐性魔法】【状態異常耐性魔法】項を参照のこと。「〜ラ」の名前はつかないが、オースピスとアディ系も自身中心範囲効果。
精霊ラ系魔法
風水士が使用可能。従来のガ系魔法と異なり、自身の周囲の敵に各属性のダメージを与える。但しターゲッティング先は自分自身ではなく敵単体。複数に着弾した場合、ガ系魔法と同様に1匹あたりの威力は減衰する。通常の精霊魔法よりもカーディナルチャントの効果を大きく受け、タウマテルギフォカスの対象となるという特徴がある。
威力としては精霊ガI系<ラI系<精霊ガII系<ラII系<精霊ガIII系という序列となり、消費MPもそれに準ずる。
魔法攻撃の利点である、敵の範囲攻撃のアウトレンジからの攻撃という利点を失っている割に、精霊D値と系統係数が低いため、ガ系などと比べると見劣りしてしまう。ただし、詠唱時間や消費MPも低いため、連射がしやすい。風水魔法やカーディナルチャントの活用を考慮に入れた性能なのだろう。
魔法名 | Lv | 消費MP | 詠唱時間 | 再詠唱時間 | 属性 | 精霊D値 |
風 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
ストンラ | 25 | 54 | 1.5秒 | 5.0秒 | 土 | D150 |
ウォタラ | 30 | 66 | 水 | D180 | ||
エアロラ | 35 | 79 | 風 | D210 | ||
ファイラ | 40 | 93 | 火 | D240 | ||
ブリザラ | 45 | 108 | 氷 | D270 | ||
サンダラ | 50 | 123 | 雷 | D300 | ||
ストンラII | 70 | 143 | 3.0秒 | 15.0秒 | 土 | D350 |
ウォタラII | 75 | 163 | 水 | D390 | ||
エアロラII | 80 | 184 | 風 | D430 | ||
ファイラII | 85 | 206 | 火 | D470 | ||
ブリザラII | 90 | 229 | 氷 | D510 | ||
サンダラII | 95 | 253 | 雷 | D550 | ||
ストンラIII | 99(G) | 276 | 4.5秒 | 30.0秒 | 土 | |
ウォタラIII | 99(G) | 312 | 水 | |||
エアロラIII | 99(G) | 350 | 風 | |||
ファイラIII | 99(G) | 390 | 火 | |||
ブリザラIII | 99(G) | 432 | 氷 | |||
サンダラIII | 99(G) | 476 | 雷 |
なお、2013年7月9日のバージョンアップで性能が調整されているが、この時公式発表では消費MPがストンラは57のところ、ゲーム中では67になっており、他のラ系魔法も全体的に実際よりも低めに発表されていた。
2013年10月8日のバージョンアップではこっそり再調整され、前回VUの発表よりもさらに低い消費MPになっている。
2015年8月5日のバージョンアップで精霊ラIII系が追加された。いずれも風水士のギフト(ジョブポイント1200使用)で習得できる。
習得方法
IとIIはスクロールで習得する魔法で、風水士と同時に実装されている。スクロールは西アドゥリンのLedericusが扱っているが、II系は非常に高額であり、基本的にはBFで入手できるスクロールで習得することを想定した価格になっている。2015年8月5日のバージョンアップでは、風水士のギフト(1200)で習得する魔法としてIII系が追加された。
2013年7月9日のバージョンアップ以前
2013年7月9日のバージョンアップでは消費MPや精霊D値などの性能が変更されている。また、系統係数も大幅に変更されている。変更前の系統係数はI系でおよそ1、II系ではエアロラIIまでが1でファイラII以降が1.5となっていた。なお、系統係数と精霊D値は公式発表)*1による。魔法名 | Lv | 消費MP | 詠唱時間 | 再詠唱時間 | 属性 | 精霊D値 |
風 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
ストンラ | 25 | 73 | 3.25秒 | 15秒 | 土 | D128 |
ウォタラ | 30 | 85 | 3.50秒 | 16.5秒 | 水 | D153 |
エアロラ | 35 | 97 | 4.00秒 | 18秒 | 風 | D179 |
ファイラ | 40 | 115 | 4.25秒 | 19.5秒 | 火 | D216 |
ブリザラ | 45 | 129 | 4.50秒 | 21秒 | 氷 | D247 |
サンダラ | 50 | 144 | 5.00秒 | 22.5秒 | 雷 | D282 |
ストンラII | 70 | 160 | 5.25秒 | 23秒 | 土 | D317 |
ウォタラII | 75 | 177 | 5.50秒 | 24.5秒 | 水 | D356 |
エアロラII | 80 | 195 | 6.00秒 | 26秒 | 風 | D396 |
ファイラII | 85 | 218 | 6.25秒 | 27.5秒 | 火 | D450 |
ブリザラII | 90 | 237 | 6.50秒 | 29秒 | 氷 | D496 |
サンダラII | 95 | 258 | 7.00秒 | 30.5秒 | 雷 | D544 |
FFシリーズでのラ系魔法
シリーズでは初代FFより登場している術の系統であった。ブリザド→ブリザラ→ブリザガといった形で概ね中間の威力を表現する立ち位置にあり、以降歴代FFシリーズでも踏襲されている。
FF11に於いてはガ系魔法を対象を取る範囲魔法とし、術の系統はII系III系といった表現をするため、回復魔法や攻撃魔法のラ系魔法は実装が難しいのではと言われていた。現在の仕様でケアルラが実装されるまでにサービス開始から実に7年ほどの時間を要している。