ヴァナ・ディール各地におけるクリスタル戦争当時の、アルタナ連合軍と獣人血盟軍との覇権争いを基にした、コンクェスト・ビシージと並ぶ新たなバトルシステムである。
なお、カンパニエを構成する要素の一つ「カンパニエバトル」のみを指してこう呼ばれることもある。
概要
カンパニエの主役となるのはサンドリア王国軍・バストゥーク共和国軍・ウィンダス連邦軍、そして獣人血盟軍の4つの軍団である。これらがそれぞれカンパニエ対象リージョンに属するエリアの支配を狙い競い合う。このため、過去世界に移動しただけではカンパニエに参加することはできない。所定のクエストをこなして王国軍・共和国軍・連邦軍のいずれかに所属したPCのみがその参加資格を有することになる。
各軍はそれぞれ情報力・士気・活気のパラメータを有し、これにより各軍の戦況が左右され、ひいては各軍に所属する兵士(PC)たちの戦いが有利にもなれば不利にもなる。また、各軍はそれぞれ作戦方針を定め、それに従ってカンパニエの戦略が定められる。
カンパニエ対象エリアには各軍の支配率が定められており、この点はコンクェストに近い。各エリアを支配する軍には別に拠点防衛力と戦略物資という数値が与えられ、この数値は主に当該エリアのカンパニエバトルに対して強い影響を持つ模様だ。
エリアの支配状況は地球時間で毎週月曜日0時(日本時間)、コンクェスト集計の直後に集計が行われ、次の集計まで1週間継続される。各国の軍事方針やゲストの参加状況もこの1週間をスパンとして変更される。
これらの戦況・状況はメインメニュー→リージョン情報→カンパニエから閲覧できる。また、より詳しく知るためには各軍本拠地にいるNPCから話を聞くことが可能。ここでは自国の情報力にもよるが、各軍団の軍資金・軍需物資・戦略物資・技術力・生産力・ゲストといったマスクデータも確認できる。
カンパニエへの参加
各軍に所属するPCがカンパニエに参加するには大まかに分けて4つの方法がある。行動 | 内容 |
カンパニエバトル(Campaign Battle) | 各エリアで行われる獣人血盟軍との局地戦 |
カンパニエops(Campaign Ops) | 各軍より下される特殊任務の遂行 |
スカウト(Headhunting) | どこの軍にも属さない中立NPCの登用 |
意見具申(Tactical Assessment) | 各軍の方針に対しての意見(方針決定に影響する) |
カンパニエによる影響
- 連合軍戦績の獲得
他の各種戦績同様に、蓄積することでアイテムと交換できる。また、シギルにサンクション同様の付加効果をつけたり、過去世界内でのテレポ・サービスを受ける際にも必要となる。
- 勲章の叙勲
カンパニエバトル・カンパニエopsにて活躍することで蓄積される評価ポイントをもとにNPCの叙勲審査官から叙勲審査を受けると、勲章を受けることができる。勲章にはアサルト傭兵階級のように下位のものから上位のものまで存在し、上位のものほど利用できるサービスが増える。ただし、評価が低いと叙勲審査を受けても勲章をもらえるどころか剥奪されてしまうこともある。
- 現在世界への影響
実装から暫く経つが、未だに詳しいことは判明していない。公式サイトには以下のような記述がある。
過去世界での活動は現在世界にも影響を与え、たとえばモンスターの配置などが変化します。
リージョン情報により得られる情報
アルタナ連合軍本拠地と獣人拠点に設定されているパラメータ。
- 情報力(Reconnaissance)
Lv1〜Lv10まで存在し、この値が高いほどさまざまな情報が得られる。
具体的に、アルタナ連合軍本拠地の情報力が高ければ自軍の持つ情報(軍資金や生産力、各部隊の展開)が得られるようになり、獣人拠点の情報力が高いほど獣人血盟軍の情報(作戦方針や敵軍の展開)が得られるようになる。
時間経過でLvが下がるが、カンパニエops「拠点偵察」「敵兵装備偵察」などの諜報工作により上昇させることが可能。
- 士気(Morale)
部隊の出撃頻度に影響し、高ければ高いほど部隊の出撃回数が増える。
各リージョンのカンパニエバトルで勝利すれば上昇し、敗北すれば減少する他、カンパニエops「拠点攻略」などの侵攻支援により敵国の士気を削ぐこともできる。
各エリアに設定されているパラメータ
- 拠点防衛力(Fortifications)
各拠点の防衛力。本拠地は上限300、それ以外は上限150。
そのエリアのカンパニエバトルに参戦するNPCの数に影響する。具体的に、NPCが倒されてもこの値の減少と引き替えにまたNPCがPOPし参戦する。
カンパニエops「破壊工作」のほか、防衛側のNPCが倒されるかFortificationのHPを半分以下に削られることで減少する。
カンパニエops「兵員輸送」や防衛部隊の参戦、補給部隊の到着により回復する。
また、カンパニエops「拠点防壁改装」で上限を最大300まで上げることが可能。
尚、出撃した敵・味方の部隊には作戦とノルマが設定されており、これは必ずしも相手を殲滅するだけでは無いという事が重要。
例としては、破壊工作で爆弾を設置した後に兵が倒されたとしても一定数の爆破に成功しさえすれば勝利! 等が挙げられる。
そしてそれを成功させて初めて支配ゲージを減らす事が出来る。
- 戦略物資(Resources)
各拠点に蓄えられている物資。本拠地は上限300、それ以外は上限150。
カンパニエバトルでテンポラリアイテムを交換してもらうことで減少する。(テンポラリアイテムを受け取れるのはその地域を支配している国の傭兵のみ。)
国の資源に余裕がある場合一定間隔で緩やかに回復する他、補給部隊の到着や、カンパニエops「軍需品運搬」「輸送計画立案」で回復する。
獣人血盟軍側の戦略物資はカンパニエops「敵物資強奪」で減少させることができるが、戦略物資の量が獣人血盟軍側にどのような影響するのかは不明。
- カンパニエモンスターが倒されると、倒したNPC or PCの所属軍のゲージが伸び、それ以外が下がる。
これはカンパニエバトル発生中でなくても増減する(詳細はタグなしカンパの項を参照)
- 逆に、カンパニエのNPCが倒されると獣人軍のゲージが伸び、NPCの所属軍のゲージが下がる。
- カンパニエバトルに勝利すると、勝利した勢力の支配率が上がり、それ以外(他国軍含む)の支配率が下がる。
アルタナ連合軍側は王国軍・共和国軍・連邦軍の3種類が表示されているが、3国周辺の戦線では出撃するNPC部隊が1つの軍に偏っており、当然その軍のゲージが一番上がりやすいため、それ以外の国が支配するようなことにはまずならない。
公式設定
史上最大の作戦
クォン、ミンダルシア両大陸を舞台に、各戦線で繰り広げられる局地戦の総称。
冒険者は、アルタナ連合軍の主戦力であるサンドリア王国軍、
バストゥーク共和国軍、ウィンダス連邦軍のいずれかに所属。
獣人血盟軍の主戦力であるオーク帝国軍、ヤグード教団軍、クゥダフ兵団、
闇の王親衛隊と、各戦線で凄絶な攻防を繰り広げることとなる。
敵との直接戦闘だけでなく、進軍、補給、陣地構築、友軍との連携など、諸要素を含み、
大局的な戦略眼も必要とされる大規模バトルである。
→公式:アルタナの神兵特設サイトより引用
ストーリー上での「カンパニエ」はアルタナ連合軍に属する各国軍の間で結ばれた作戦協定を指す。これは、各地の保全にもっとも貢献した国家が一時的にその地の領有権を有するという取り決めであり、ジュノ大公国がその裁定を行う。現代のコンクェスト政策によく似た仕組みであり、獣人血盟軍はともかくアルタナ連合軍として共闘関係にあるはずの三国がエリアの取り合いを行う理由付けにもなっている。
外部リンク
→公式:2007.11.20 カンパニエ関連項目
【アルタナの神兵】【カンパニエバトル】【カンパニエops】【連合軍戦績】【シギル】【カンパニエキャンペーン】【コンクェスト】【ビシージ】