MP消費効率
魔法には効果量が決定されており、そこから消費MP1に対する仕事量を比較することによりMP効率の良し悪しを判別できる。以下に回復魔法のデータを挙げて比較してみる。
名称 | 回復量 | 消費MP | MP1に対する回復量 |
---|---|---|---|
ケアル | 30 | 8 | 3.75 |
ケアルII | 90 | 24 | 3.75 |
ケアルIII | 190 | 46 | 4.13 |
ケアルIV | 390 | 88 | 4.43 |
ケアルV | 650 | 135 | 4.81 |
ケアルVI | 800 | 227 | 3.52 |
回復量はその魔法での最大値である(ケアルの項目より)。
上記より、上位ケアルほどMP効率が良い。
理屈通りにいけば、ケアルI、IIを多用するより、IIIやIVを使用した方が効率が良いということになる。
しかし、これはあくまで机上論である。実際には状況により最適な選択肢は変化する。
そもそも、回復量がキャップしていない段階では上記の理屈には当てはまらない。かつ、MP効率だけを考えて戦闘開始まもなくケアルIVなどを使用すれば、敵のターゲットを取ることに繋がってしまう。結果としてこのような非効率となってしまうことも、実際にはよくあるケースである。
広義的な意味合いでのMP効率
上項でMP効率だけを追求するのは良くないと述べているが、それを示す好例が以下のリジェネである。名称 | 回復量 | 消費MP | MP1に対する回復量 |
---|---|---|---|
リジェネ | 125 | 15 | 8.3 |
リジェネII | 240 | 36 | 6.6 |
リジェネIII | 400 | 64 | 6.25 |
リジェネは系統が上がれば上がるほどMP効率が悪くなっている。しかし最もMP効率いいはずのリジェネ1は高レベル帯で使われることは少ない。
なぜか?と言うと、低位のリジェネは時間的な意味での効率が悪いからである。リジェネが5HP/3秒の回復に対して、リジェネIIでは12HP/3秒、IIIだと20HP/3秒となる。そのため、低位のリジェネの方がMP効率が良くても、ダメージ⇔回復でより大きな数字が動く高レベル帯での実戦投入には力不足となってくるのである。
つまり、高位リジェネの方が少ない時間でより大きな仕事をするのである。
MP効率が良いことは、全体の効率を良くするのに働く大きな要因の一つであることは間違いない。
しかし、全体の効率の良し悪しを論ずるには、MP効率以外の効率(例えば上のような時間効率など)も考慮しなければならないという好例と言える。
他にも同様の事例として、「ペット狩り古代魔法」、「黒魔道士横一線ガIII一斉掃射」などMP効率は悪いが火力がある魔法を使うのは、それにより速やかに倒してしまえば倒すのに時間がかかることにより生じるリスク*1を回避できるからである。
そのため、一概に MP効率が悪い魔法=使えない魔法 とは言えないのである。